Sep.1-31,1999 | |
1999/9/30 | ●ソニー Cyber@jam 「神戸・色と光 〜SONY Cyber-shot DSC-F505Kの世界〜」明日開催 |
1999/9/29 | ●Sierra Imaging Digital Camera Design Kit and Chip Simulation Tool発表 |
1999/9/28 | ●キヤノン コンパクトな211万画素2倍ズーム機「Power-shot S10」発表 ●ニコン 「D1」商品供給不足のお詫びをHPに掲載 ●エーアイソフト 「デジカメde同時プリント3」と「同年賀状パック」発表 |
1999/9/27 | ●ニコン レンズ性能とAWB重視の光学2倍ズーム搭載機「COOLPIX800」発表 ●PC Watch 山田久美夫の「ニコン・COOLPIX800」β版実写画像公開 |
1999/9/26 | ●オリンパス CF Type2対応のC-2500Lの存在を否定 アメリカのデジタルカメラ系Webである「steves-digicams.com」にCF Type2対応の「C-2500L」が存在するという内容の記事があった。そこで、オリンパス幹部であるK氏に確認したところ、そのようなモデルはまったく存在しないことが明らかになった。 もともとダブルスロットルとしてCFカードを搭載するのにも難色を示していたオリンパスだけに、通常のCFカード搭載で発売したばかりのモデルを、わざわざ途中からCF Type2対応に設計変更すること自体がおかしいわけで、結局は噂レベルの話だったわけだ。 |
1999/9/25 | ●C3D 多層データ記憶方式採用の超大容量ディスクメディア発表!UPDATA C3D社は多層データ記録方式を採用した超大容量のディスクメディアを発表した。リリースによると、はじめに登場するのは最大140GBの120mm ( CD & DVD )ディスク・フォーマットのタイプ。さらに、最大10GB能力を持っている20層タイプ。および、最大1GB能力を持っているクレジットカードの波形率でClearCard といえる。 |
1999/9/24 | ●三洋電機 超薄型の次世代二次電池「リチウムポリマー電池」に参入 大容量ニッケル水素電池のトップメーカーである三洋電機が、今度はリチウムポリマー電池事業に参入するという。この電池は、薄型で軽量な二次電池で、角形リチウムイオン電池の特長を活かしながら、新開発のゲル状電解質を採用することで、高性能、高信頼性でしかも4mm以下の超薄型化を実現したという。 同社ではリチウムポリマー電池を、ニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池に続く電池と位置づけており、今後、ますます要求が高まると予想。携帯機器の薄型化、軽量化、多様化に対応できる電池になるとしている。 製品は9月より出荷を開始し、2000年春には月産40万個を実現するという。 今回発表されたものは、3.6×35.0×62.0mmという超薄型で、重さも約13.5gと軽量。容量は570mAhで、電圧は3.7Vという。 デジタルカメラ用としては、まだ容量的に物足りない感じもあるが、薄型で軽量な点は実に魅力的。確かに二次電池専用機として考えれば、このような薄型バッテリーを利用することで、コンパクト化やデザイン的な自由度は大幅に広がる。最近では単三形状でも、アルカリ電池が使えない機種まで登場しており、何のために単三形状の電池を採用するのかわからないようなものもある。そう考えると、いっそ、充電専用と割り切ってこのような自由度の高い電池を採用するという手もある。まだまだ特殊な存在ではあるが、使い方によっては、デジタルカメラの世界を一歩進化させる貴重なデバイスになる可能性もあり、今後の展開に期待したい。 ●International Data Corporation(IDC) CFカードとスマートメディア、どっちが有利? |
1999/9/23 | ●steves-digicams.com CF Type2対応「C-2500L」?(不確定情報) steves-digicams.comに、CF Type2に対応した「C-2500L」が存在するという情報が掲載されている。これは大手メモリーカードメーカーのリーダーによる情報のようで、プロトタイプかもしれないが、いずれにしても存在するのは確実といえそう。ただ、通常のCFカードでも年内にはメモリータイプでも256MBタイプまで登場する。さらに、Halo DataからはHDDタイプの256MBカードがCF Type1で登場するため、それほど必要性を感じることはないのだが・・・。 ●ヨドバシカメラ 「デジタルカメラフェア`99 at新宿」本日開催 ヨドバシカメラが久しぶりにデジタルカメラフェアを開催する。場所は、新宿西口のマルチメディア館7階となっている。会場には発売前の「ニコン・D1」をはじめとした、最新モデルが勢揃いするという。価格も同フェアにあわせて特価となっている模様だ。 |
1999/9/22 | ●米アグフア 世界初!Clik!ドライブ採用デジタルカメラ「ePhoto CL30 Clik!」発表 ●ToyMax $60の子ども向けデジタルカメラ発売 ●PC Watch 山田久美夫の「ミノルタ・Diamge RD3000」ベータ版実写レポート ●PC Watch ヨドバシカメラ・デジタルカメラ売れ筋ランキング ※作品展準備で超多忙につき、コメントは割愛します。 |
1999/9/21 | ●シャープ 1/2in.337万画素、330万画素・原色系正方画素CCD発表 ●ミノルタ 36万円の270万画素デジタル一眼レフ「Dimage RD3000」発表 ●PC Watch 山田久美夫の「ニコン・D1」実写データ公開 ※作品展準備で超多忙につき、コメントは割愛します。 |
1999/9/20 | ●米コダック&レックスマーク $149のPCカード対応プリンターによるパーソナルプリントシステム発表Update ・米コダックのリリース ついに、デジタルカメラとインクジェットプリンターによる、本格的な普及型パーソナルプリントの時代が到来した。 米KODAKとLEXMARKは共同で、実質$149のインクジェットプリンターを中心としたパーソナルプリントシステムを発表した。 コダック・パーソナルピクチャーメーカー PM100は、LexmarkのPCカード対応プリンター(Photo Jetprinter 5770?)を利用したもので、CFカードとスマートメディアから直接、インクジェットプリンターによるプリントができるもの(PCからのプリントも可能)。しかも、価格は$199だが、$50のリベートがついているので、実質$149ときわめて安価な点が注目される。 さらに、このプリンターはオプションにより、メモリーカードのデータを外部記録メディア(Zipドライブ)に保存する機能も備えているうえ、そのドライブ内にあるデータをパソコンなしにプリントすることもできる点も大きな特徴といえる。 システムとしては、それほど目新しい点はないが、とにかく、実質$99という低価格はきわめて魅力的。さらにLEXMARKは以前からカラーマネージメント系でコダックの協力を得ており、品質面でもある程度、期待できる部分もある。もちろん、画質はEPSONやCANON、HPなどのフォトプリンターには劣るが、それでもこの価格なら、実用機と割り切れば、十分な実力といえそうだ。 それにしても、$199(実質$149)という価格設定は、あまりに大胆すぎる・・・。この割り切りの良さは日本企業はちょっと真似できない世界といえそうだ。 なお、21日付けのYahooによると、この発表の後、Lexmarkの株は、わずか$4だったものが、$84にあがったという・・・。 ●コダック ニコンF5ベースの600万画素デジタル一眼レフ「DCS 660」 国内発表 |
1999/9/19 | ●CMP Net シーゲートと京セラがMicroDrive対抗の超小型HDDカード開発 アメリカのニュースページによると、IBMのMicroDriveが開拓した市場に、他社が続々参入するというコラムを掲載している。 それによると、本HotNewsでも以前お伝えしたHalo Data社のCF Type1タイプの256MB HDDカードを筆頭に、シーゲイト・テクノロジー社がデモをおこない、さらに、京セラ・インターナショナル社の幹部は、市場に参入する計画を議論しましたと報じている。 まず、IBMのmicrodrive(340MBタイプ)は$499だが、Halo Dataの256MBのHDDタイプのCFカードはわずか$100ときわめて安価になるとしている。これが本当なら、わざわざMicroDriveを選ぶ必要はないわけだ。 また、市場規模については、2002年にデジタルカメラ用として、4200万枚になると予測している。 このHalo Dataのものは5400rpmで77.5-75Mbit/sの転送速度を実現。電圧は3.3Vで消費電力は250mA以下。耐ショック性は最大750Gという。 注目のMicroDriveも、容量的には通常の半導体式CFカードにすぐに追いつかれる。さらに、耐ショック性や信頼性、実販価格を考えると、魅力は徐々に薄れつつある。だが、ライバルメーカーが続々参入し、CF Type1で利用できるようになれば、その利用範囲は飛躍的に広まりそう。いずれにしても、近々出荷されるHalo Dataの256MB HDDカードが、この記事の通り、きわめて安価であれば、コストパフォーマンスの点で大いに魅力的なものになりそうだ。 |
1999/9/18 | ●ヨドバシカメラ 「ニコン・D1」、新宿マルチメディア館で店頭展示始まる 29日の発売まで10日あまりとなったが、ようやくヨドバシカメラのマルチメディア館で実機の展示が始まった。といっても、まだショーケース越しであり、実写不可の展示用ボディーだが、注目度はピカイチ。店頭ではかなり多くの人が長い時間、じっくりと本機を眺めていた。しかも、二人で来ている人は、かなりの確率で、ウンチクを語るケースが多いのも大きな特徴だ。 また、展示機の下には、予約受付中だが、発売日に商品を渡せるかどうかわからないという趣旨の文面があり、かなりのバックオーダーを抱えているようだ。発売間近だが、テスト機はまだ届かず、撮影したこともない。65万円と高価なモデルだけに、予約している私自身、結構不安なのだが・・・。 ●PC Watch 東京ゲームショウ`99秋レポート WonderSwanでデジカメ連携! トミーはこの冬発売予定のWonderSwanと、低価格デジタルカメラ「Wonder Me-xia」を連携させて、画像を保存したり、お絵かき感覚で楽しめるシステムを参考出品。ゲームの世界でも、デジタルカメラを使うことで、新しい展開を図ろうという動きが明確になりつつあり、今後の展開が大いに楽しみだ。 |
1999/9/17 | ●三洋電機 QuickTime対応のスタイリッシュな85万画素モデル「DSC-X200」発表 人気モデル「DSC-X110」の後継機。X100系のデザインもよかったが、今回はデザインを一新し、なかなかおしゃれでスタイリッシュな感じになった。また、従来は動画ファイルがAVI形式だったが、本機では「SX150」と同じQuickTime形式に変更されている。 それ以外の基本スペックは、従来のX110と同じで、操作感の軽快さもそのまま受け継がれている。 85万画素の単焦点モデルだが、画質的にもPC上での利用、とくにホームページ作成用には十分なレベル。さらにこの軽快感も大きな魅力といえる。 価格はオープンプライスだが、PC Watchによると\45,000前後という。だが、いまや\49,800で200万画素単焦点機が入手できることを考えると、やはり\34,800くらいが適価ではないだろうか・・・。 ●PC Watch 山田久美夫のIFA1999レポート「ユニークな海外モデル」 帰国直後にWorld PC Expoが開催され、遅れに遅れたIFA1999レポート第四弾。見どころはSAMSUNGのニューモデルで、そのデザインのユニークさは要注目だ! |
1999/9/16 | ●PC Watch 「FinePix1700Z」「Cyber-shot DSC-F505K」フライング販売 9月21日発売とアナウンスされていた「富士フイルム・FinePix1700Z」と「ソニー・Cyber-shot DSC-F505K」がすでに店頭に並び、フライング販売されはじめた。実際にFinePix1700Zは12日から一部店頭に並んでおり、予定よりもかなり早く市場に出荷されたことになる。 実販価格はそれぞれ\69,800と\99,800となっている。「F505K」は割安感があるが、逆に「FinePix1700Z」はやや割高な感じだ。 また、昨日からは「オリンパス・C-2500L」も予定通り、市場に並んでおり、こちらは\118,000と現行のパーソナル機のなかで、もっとも高価な部類となっている。 |
1999/9/15 | ●米・富士フイルム 北米市場を意識した$300以下の130万画素モデル「MX-1200」発表! Fuji Photo Film U.S.A.は、北米市場でメインとなるsub-$300クラス向けに「MX - 1200」というニューモデルを発表した。 このモデルは、「Clip-it 80」をベースとしたもののようだが、リリースによると、CCDは130万画素タイプを搭載しており、画像サイズも1280 x 960ピクセルと同社の従来機にはないスペックとなっている。ISO感度も125とやや高めだ。レンズは35mmカメラ換算で38mmレンズ相当の単焦点タイプで、3.9in.のクローズアップ撮影ができるという。 液晶モニターは1.6in.タイプで、光学ファインダーも装備しているという。また、再生時の2倍のデジタルズーム機能も備えているようだ。 記録メディアはスマートメディアで4MBタイプが付属し、もっとも解像度の高いモードでも、23枚の記録ができるという。 また、撮影間隔も早く、正確なオートホワイトバランス機能を備えるなど、従来のSub-$300クラスのライバルにはない特徴を備えたモデルとしている。 データ転送は本体のみではシリアルだが、カードリーダによりUSB転送に対応する。電源が単三型アルカリ電池4本となっている。 サイズは4.3x 3.0x 1.3in.で重さは7.1オンス。発売は10月で、標準小売価格は$299という。なお、バンドルソフトとしてAdobe・Photo Deluxeも付属する。 同社のプロダクト・マネジャーは「このスターター・モデルは,パーフェクトなエントリーレベル・デジタル・カメラです」とコメントしているという。 今年後半、急速な勢いで立ち上がる北米市場。しかも、メインとなるのはまさにサブ$300ドルクラスになるだけに、日本メーカーの低価格モデルでの展開が期待されていたわけだが、本機はまさに、その市場をターゲットに開発されたモデルといえる。 まだ、同社Webには外観写真がないが、一部のWebには外観写真が掲載されており、日本の「Clip-it 80」とほぼ同じ横型スタイルのモデルのようだ。 今年8月には、コダックをはじめ、アメリカ市場を強く意識したメーカーがこぞってこのクラスの低価格モデルを発表したわけだが、そのなかでこの「MX-1200」がどのようなポジションを獲得できるのか、大いに楽しみなところ。とくに「コダック・DC215」とのバトルは見物で、アメリカのユーザーがカメラライクな108万画素のズーム機か、デジタルっぽい130万画素の単焦点機を選ぶか、大いに興味がわくところだ。また、本機が海外専用機なのか、日本国内でも展開するのかという点も興味深い。 ●photo.askey.net 「ニコン・D1」はCCDのバージョンアップに対応!?(未確認情報) シンガポールを拠点とするphoto.askey.netは、噂として、「ニコン・D1」のCCDが交換式であり、サービスセンター対応により、最先端の解像度のCCDにアップグレードできると報じている。 もし、それが可能であれば、きわめて興味深く、ユーザーにとって大きなメリットのあるものといえるが、あくまでもこれは噂レベルの話といえる。 だが、今月29日に発売される「D1」も、画素数だけでみれば、年末か来春早々には実販10万円以下の300万画素民生機に抜かれることは確実。もちろん、画像としてのポテンシャルはD1のほうが格段に高いことが予想されるが、やはり65万円(実販は60万円くらい)の高価なモデルだけに、購入者は結構悔しい思いをする可能性もある。 CCDのバージョンアップが可能という道があれば、そのジレンマからもある程度、開放されるわけだが、実際にどの程度現実的な話なのかは、知る由もない。 |
1999/9/14 | ●米・IBM USB用コンパクトフラッシュリーダー発売 北米市場では、異様とも思えるほど要望が高いUSB機能。最近はカメラ本体がUSBに対応しているケースも増えているが、それとともにUSB式のカードリーダーについても徐々に人気が高まりつつある。 今回、本家のIBMが発表したものは、コンパクトフラッシュ専用にUSBカードリーダーで、リリースには明記されていないが、MicroDrive用にCF Type2にも対応してことは容易に想像できる。 IBMはMicroDriveの誕生により、CFカードに対して、デジタルカメラだけではなく、PDAやPC間でデータ転送用としての市場を大いに期待しており、それが今回の、自社ブランドでのUSBカードドライブの発売につながったものと思われる。 |
1999/9/13 | ●コダック インクジェット用「超厚手光沢紙」ペーパー追加発売 コダックはインクジェット プリンター用紙の中で最高品質という「コダック インクジェット専用超厚手光沢紙 A3サイズ10枚入り」、「同A4サイズ20枚入り」、「同A4サイズ50枚入り」を10月中旬から発売する。 このペーパーは、 白色度が高く、厚さが270ミクロンとかなり厚手の光沢紙。価格は超厚手光沢紙のA3サイズ10枚入りで1,230円、A4サイズ20枚入り1,230円 、A4サイズ50枚入り2,880円となっている。 World PC Expo会場で現物を見たが、現行品のなかでもトップクラスの厚みで、紙に腰がある点がとても好ましい。まだ、使ってことはないが、一度試してみたいペーパーといえる。だが、そのぶん、プリンターの紙送りにかなりの負担がかかりそうな点が多少気になるところ。また、コダックのペーパーはHPに最適化されていることが多く、エプソンやキヤノンのプリンターでの仕上がり具合も注目される。 いずれにしても、フォトプリントを強く意識したインクジェットプリンター用ペーパーで、しかも、紙の厚みにこだわった製品が登場したことで、また新しい表現ができる可能性が広がったことは実に喜ばしいところだ。 |
1999/9/12 | ●Jasc Software, Inc. 人気画像処理ソフト「Paint Shop Pro 6」正式発表! 手頃な価格の人気画像処理ソフト「Paint Shop Pro」のVer.6が正式発表された。今回のバージョンでは、主にWebデザイン関係の機能が強化されているという。さらに、120機種ものデジタルカメラを直接サポートしているという。 価格は$109で、米国では9月に発売される。また、前バージョンの登録ユーザーへのアップグレードは$49という。 |
1999/9/11 | ●米国・京セラ 「Samurai 2100DG」ようやく米国で発表 「SAMURAI 2100DG」(米国では”Samurai”という表記)がようやく米国で発表になった。ボディー本体は基本的に日本仕様と同じもののようだが、米国ではUSBに対する要望が高いこともあって、CFカードとして、LEXAR MEDIAのUSB対応カード(8MB)と専用USBアダプターが付属した「JunpShot USB」を標準採用している。確かにカメラ本体でUSBに対応するよりも、この方が賢い解決方法といえそうだ。 ●米・HP 200万画素3倍ズーム機「PhotoSmart C500」発表 100万画素単焦点機「PhotoSmart C200」発表 いよいよHPも200万画素機に参入した。今回のモデルは8月末に米国のシーボルトセミナーで発表されたモデルで、現在のところ日本国内への導入予定はないという。 100万画素機の「PhotoSmart C200」は「C20」の後継機であり、ベースとなっているのは「コニカ・Q-M100V」のようだが、200万画素の「PhotoSmart C500」はまったくの新規モデルといえる。 Web上にはあまり詳しい説明がないが、Digita OSを搭載したモデルのようで、起動時間や記録時間も比較的高速なモデルに仕上がっているようだ。さらに、JetSendと呼ばれるHPが提唱する赤外線転送規格に則った転送機能をそなえており、、同社のJetSend対応プリンターを使えばIrDAによるコードレスでのプリントができるという。もちろん、PCへのIrDAによるデータ転送も可能だ。 HPはデジタルイメージング関連商品を「PhotoSmart」というシリーズでラインナップ。米国ではなかなか積極的な展開を図っている。最近はプリンターメーカーというイメージが強いこともあって、デジタルカメラはプリンターの周辺機器的な扱いと考えがちだ。だが、今回のJetSendへの対応と、同時発表のPCカード対応プリンターである「PhotoSmart P1100」を考えると、これまではPC絡みでのデジタルイメージングとして展開していたものが、PCレスでの展開を意識したものになりつつあることがわかる。また、今後はIrDA(JetSend)対応のPDAや携帯電話との連携も強く意識した展開になる可能性も高い。 HPの凄さは、JetSendをはじめとしたキーテクノロジーを中心に、さまざまな機器を立体的に組み合わせた展開ができるところ。このような発想は多くの日本のメーカーにはあまり見られない動きだけに、今後の展開が大いに楽しみだ。 ●FlashPoint 「HP・PhotoSmart C500」にDigita OSを採用 HP(ヒューレットパッカード)が、200万画素3倍ズーム「PhotoSmart C500」でDigita OSを採用した。コダック、ミノルタ、エプソンからはすでに採用機種が発売されており、シャープ、アップルも採用を表明。そして今回は、大御所であるHPがDigita OSを採用したわけだ。 HPにとってはユーザーにとってもメーカーにとっても拡張性のあるOSという点が高く評価されたようだ。もっとも、これまでのHPブランドのデジタルカメラが、他社モデルをベースに開発されていたことを考えると、自社オリジナルのデジタルカメラを開発するにしても、あまり多くの人材を割けないという事情も、Digita OSの採用に多少関係していると思われる。 |
1999/9/10 | ●米・松下 SuperDisk採用130万画素3倍ズーム「PalmCam PV-SD4090 」発表! 松下版"デジタルマビカ"という感じの「PV-SD4090」。120MBのSuperDiskだけに、130万画素モデルでも最大900枚の撮影が可能。さらに、フロッピー互換だけに、そのままフロッピーでの撮影ができる点も大きな魅力。 米国でデジタルマビカが大ヒットしているなか、大容量ディスク「Hi-FD」対応のデジタルマビカの登場が期待されていたわけだが、その前にSuperDiskがその世界を実現したわけだ。 しかも、USB対応で、PCへのデータ転送はもちろん、SuperDiskの外部ドライブとしても利用できる点は便利そう。また、価格も$899とまずまずのレベルといえる。 売れる市場には積極的に参入する松下らしい展開だが、デジタルマビカのシェアが下がりつつある現在だけに、本機がどのように評価されるのか、その動向が注目される。 ●カシオ QVユーザー向け会員制ネットワーク「QVNet」開設 カシオがQVユーザーのための登録制WebSite「QVNet」を開設した。対象はQV-10以降の全機種ユーザーとなっている。 「開発フォーラム」「フリートーク」「開発アンケート」「取材!開発秘話」「撮影テク講座」「ダウンロード」などのメニューがあり、なかなか面白いWebになりそう。 ただ、最近のQVユーザーがこのような内容のものを好むかどうかは、ちょっと疑問が残るところ。初期のQVユーザー向けならピッタリだったかもしれないが・・・。むしろ、今回の「QV-8000SX」あたりが、このような内容を好むユーザーを獲得できるかどうかが、このWebが盛り上がるかどうかの分かれ目になりそう。いずれにしても、ユニークな試みなので、ぜひ成功して欲しいところだ。 ●米コダック イーストマン・コダック社幹部、デジタルイメージングを語る PMAニュースの9月9日版で、コダックの北米・カナダ担当幹部が写真市場の展望のついて語っている。彼は従来からの写真市場からデジタルイメージングへの移行について「電気かみそりにジレット社の終端を見た」と例えている。 また、今後のデジタルカメラ市場については「"It's been estimated digital camera sales will grow to $3 billion (U.S.) or more by worldwide by 2001," he said. "But it's important to put that $3 billion in the context of total photo industry revenues, which are projected to be $100 billion (U.S.) by 2001. 」と語ったという。また、「Even among [specialty store] customers, only the most technically adept will find digital photography satisfying in the near-term." 」というあたりも注目に値する。 このほか、今後は子供(11-15歳)を中心に、写真の面白さをアピールするとし、映画、コンピュータ、スポーツにつぐものとして写真を位置づけたいという。 今年後半から来年にかけて急速な成長を遂げる北米市場におけるコダックの展開を端的に語ったスピーチとして、なかなか興味深いものがある。また、同社が本気でデジタルイメージングを押し進めてゆくという意気込みを感じさせるものといえる。 ●Delkin CF Type1の128MBカード発表 eFilmの商標で知られるDelkinは、LEXARの8倍速CFカードに対抗する、秒間1.5MBの高速書き込み速度を実現した128MBのCFカードをこの9月に発売すると発表した。0.25ミクロンプロセスの256MbitDRAMを採用したものという。 SanDisk、LEXARなど大手各社が128MBカードをまだ出荷していない現在、貴重な存在となる大容量CFカードといえる。 |
1999/9/9 | ●東芝 214万画素光学3倍ズーム「AllegrettoM5」国内発表 ようやく国内発表された「M5」。M4と同じ高速処理を実現した光学3倍ズームモデルであり、現時点ではトップレベルのレスポンスを誇る。また、本機では新たに動画記録をサポートしている点も注目される。ただし、サウンド記録機能がない点は残念だ。 価格は90000円と手頃。実販価格ではおそらく7万円前半。もしくはM4と同じ大胆なプライシングであれば6万円台に突入するかも・・・。 ハード的にはなかなかよくできているが、サイズは結構大きめで、デザインや質感は今ひとつで、商品としての魅力に欠ける部分がある。米国市場はともかく、国内市場では苦戦しそう。せめてカラーリングだけでもブラックではなく、ヨーロッパ仕様の明るい感じにしたほうがよかったのでは・・・。 ●PC Watch 山田久美夫のWORLD PC EXPO 99レポート デジタルカメラ編2 ●京セラ CMOSカメラ搭載の携帯テレビ電話「ビジュアルホン」発売 |
1999/9/8 | ●コダック 230万画素のDigita OS搭載機「DC290ZOOM」国内発表 米国で先行発表された「DC265」の上級機「DC290ZOOM」。このモデルはDigita OSを採用した独特なポジションのニューフェースだ。今回のモデルでは、「DC260ZOOM」に比べ、画素数がアップしているうえ、バッファーの容量も増えており、3枚までの連続撮影が可能。また、懸案だった液晶モニターのレスポンスも大幅に向上している。もちろん、Digita OSは健在で、Digita用のアプリケーションソフトやスクリプトを利用できるといったメリットはきちんと受け継がれている。 若干デザインは変わっているが、それでもきわめて個性的で好みが分かれるところ。もともとこのシリーズは海外では高い人気を誇るが、日本人の好みとは少し異なる部分もあり、市場でどのように評価されるか楽しみだ。 当初、Digita OSの搭載には多少の疑問もあったが、DC280Jのような普通のモデルに搭載しなかったことで一安心。むしろ業務用途的な色合いが強い「DC290」系にとってはDigita OSのカスタマイズ性が大きなメリットになっているようだ。ただ、それでも最新の国産モデルに比べると、全体に遅さが目立つことも確かであり、日本国内で本格的な展開を図るのであれば、Digita OSでないモデルで、より軽快で楽しめるモデルが登場することを大いに期待したい。 ●WORLD PC EXPO99速報 ・日本HP SMとCFカード対応インクジェットプリンター参考出品 ・コダック DC215ZOOMのカラーバリエーション参考出品 ●PC Watch デジタルカメラ売れ筋ランキング/ヨドバシカメラ('99/8/23〜9/6) 今回は軽快な動画デジカメである三洋の「DSC-SX150」が大躍進を遂げ、第三位となった。さらに、トップには「FinePix1500」が定住しており、期せずして150万画素単焦点モデルに人気が集中している感じだ。この人気をどう分析するかが、今後の各社の動きに、微妙な影響を与えそうでなかなか興味深い。 私自身は、画素数よりも、本当にいいモデルがきちんと評価される時代になったと感じており、SX150は楽しさ、FinePix1500は手軽さが最大のウリになっているような気がする。また、150万画素機が今後もこのようなポジションを獲得するのかどうかは、価格とカメラの魅力次第という感じで、200万画素機が手頃でスタイリッシュになれば、簡単にそちらに移行するような気がする。 つぎのウェーブは、「Cyber-shot DSC-F505K」あたりになりそう・・・。 |
1999/9/7 | ●ソニー 業界最多の1/1.8in.有効画素数324万画素のカラーCCD発表! ついに、オーバー300万画素CCDが正式発表された! このCCDは「ICX252」シリーズと呼ばれるもので、単位画素サイズを3.45μm角とし、有効画素数324万、総画素数334万画素を実現した1/1.8型カラーCCD。業界に先駆けて10月下旬よりサンプル出荷が開始され、サンプル価格は\28,000。タイミングジェネレーターは \2,000となっている。 ラインナップとしては、「ICX252AQ」 (原色・DIP)、「ICX252AK」 (補色・DIP)、「ICX252AQF」(原色・SOP)、「ICX252AKF」(補色・SOP) の4種が用意されている。DIPはDual Inline Packageの略。また、表面実装が可能なSOP(Small Outline Package)型もあるわけだ。 また、この「ICX252」シリーズは、CCDの画素とオンチップマイクロレンズ形状の最適設計により、飽和信号量で450mV、感度は270mV(原色)/320mV(補色)とハイレベル。スミア値も-94dBの高い基本性能を実現している。 このほか、信号を間引くことで、30フレーム/秒の読み出しが可能で、AFやAEの制御、液晶ファインダーからビデオレートの滑らかな画像が得られるという。 高画素化だけがデジタルカメラの進むべき方向とは思わないが、それでも興味津々。有効画素数で200万画素級モデルの5割り増し。しかも、1画素あたりのサイズが、ほぼ3.5ミクロンと予想外に大きかったこともあって、飽和信号量や感度が意外なほど低下していないため、実用上は現行の200万画素級CCDに近いレベルを維持できそうで、この点は大いに楽しみだ。 さらに、300万画素級CCDの登場で、200万画素級モデルが、過剰性能指向にならず、バランス指向になり、より手頃で使い勝手のいいモデルへと成長することを大いに期待したい。 ●WORLD PC EXPO99速報 富士のプリンター内蔵機公開空振りに終わる 昨日掲載したプリンカムだが、事前の告知では、WORLD PC EXPOで実機が見られるようなニュアンスがあり、今夕会場に向かったが、実際にはホームページと同じくティザー告知のみと、空振りに終わった。 |
1999/9/6 | ●富士フイルム プリンター内蔵230万画素カメラ(?)「プリンカム」明日公開! 昨年秋のフォトキナで参考出品された、プリンター内蔵カメラがいよいよ登場する。このモデルは、チェキで有名になったインスタックスフィルムを使ったモデルで、どうも縦型デザインの230万画素機らしい・・・。明日からプレス公開が始まるWorld PC Expoに出展されるとともに、ティザ広告も開始されるという。どんなカメラに仕上がっているのか、とっても楽しみだ。 |
1999/9/5 | ●SILICON FILM TECHNOLOGIES, INC. 話題の35mmカメラバック「Silicon Film EFS-1」正式発表! 昨年のフォトキナで話題となった、35mmカメラに直接装填し、デジタル撮影ができるデジタルアダプター「EFS-1」が、SILICON FILM TECHNOLOGIES, INC. から正式発表された。 価格はオプションつきで$800。発売時期は当初から大幅に遅れて今年の晩秋になるという。撮像素子は130万画素のCMOS。PMAの時点から見ると、USBに対応し、PC転送用のアダプター類のデザインが一新されるなど、それなりの進化を遂げている模様。 対応機種としては、EOS-1N、EOS 5、F5、F90、F3などがあげられており、低価格モデルではなく、上級機のユーザーをターゲットにしていることがわかる。 通常のデジタルカメラがこれだけ高画質で多機能で安価になった現在、普通の人が$800ものアダプターを購入するとは考えにくい。だが、すでに35mm一眼レフシステムを持っている人や、そのシステムでなければ撮影するのが困難な被写体を撮影するのであれば、きわめて便利なデジタルアダプターにといえる。今年春と言われていた発売時期も晩秋まで遅れてしまったわけだが、一部では"幻"とまでいわれている製品だけに、ぜひとも早期に発売して欲しいものだ。 |
1999/9/4 | ●米・松下電器 従来の64倍のダイナミックレンジをもつCCDを正式発表 松下が以前、エレクトロニクスショーなどで公開していたきわめて広いダイナミックレンジを備えたCCD「Flip-A-Chip」が正式発表された。このCCDは、同じシーンを1/60秒と、1/1000〜1/4000秒の露出で撮影し、そのデータを専用チップで合成し、従来の64倍ものダイナミックレンジを実現するもの。 もちろん、動画撮影が可能で、従来方式では撮影することが困難だった輝度差の広いシーンでもきちんと撮影できるという。 現在は高輝度での撮影が必要な監視用カメラなどを中心にした展開となっているが、もちろん、デジタルスチルカメラへの転用も可能。実際にそこまでのダイナミックレンジが民生用カメラに必要かどうかという議論はあるかもしれない。だが、プロ用機のCCDとしてはきわめて有効な存在になりうる。 逆に、これだけレンジが広がれば、高い露出精度がなくても撮影できるため、露出合わせはオートでなくても、お天気マーク程度に簡略化できるかもしれない。もし、このようなCCDや専用DSPがきわめて安価になれば、超簡易デジタルカメラ用(デジタル・写ルンです?)も可能になるかもしれない。ユニークなテクノロジーだけに、様々な方面での応用が考えられるデバイスといえる。 |
1999/9/3 | ●IFAレポート 山田久美夫のIFA 1999レポート キヤノン、オリンパス、東芝のニューモデルたち IFAも終盤。今回のレポートでは、国内未発表のモデルについてレポートしています。いずれも、なかなか完成度が高く、魅力的なモデルばかりです。詳しくはPC Watchへ。 |
1999/9/2 | ●IFA速報 ソニー・650MB のMD DATA2採用ビデオカメラを参考出品 いよいよコンシューマー向けのディスク式ビデオカメラの時代が訪れる。今回参考出品されたモデルは、MD DATA2を使いMPEG2で記録するもの。しかも、カメラ単体で動画の編集が簡単にできてしまうところがスゴイ。記録時間は20分だが、用途を考えれば、ほとんど十分な世界だ。 また、PCとのインターフェースはイーサーネットで、カメラ自体にIPアドレスを持つことでWebブラウザからカメラに直接アクセスできる。近い将来、無線のインターネット接続サービスをソニーが開始するさいには、カメラがホスト的な存在になり、無線でカメラにインターネット経由でアクセスし、直接、画像を見るなんていう、夢のような世界が現実化するかもしれない。 |
1999/9/1 | ●米エプソン 2.1Mピクセル光学3倍ズーム搭載の「PhotoPC 850Z」 ●IFA速報 「キヤノン・Power-shot S10」公開 ドイツ・IFAで「キヤノン・Power-shot S10」と「オリンパス・C-920ZOOM」が一般に公開された。もちろん、スペックはすでに同社Web上で公開されているため、そちらを参照して欲しい。 実機を手にした感触としては、いずれの機種も、先代モデルに比べ、かなり軽快で完成度の高いモデルに仕上がっている。 まず、キヤノンS10は、サイズ的にはA50とほぼ同様だが、インターフェースがかなり変わっており、十字パッドによる操作部が採用された。記録待ち時間も短縮化されており、液晶モニターの表示品質も向上している。ただ、画期的なフィーチャーはなく、部分改良機という感じ。 むしろ、同時に発表されたオリジナルの昇華型プリンターの方が断然インパクトがあった。こちらは画質も上々で、しかも4×6in.の縁なしプリントができる点は大きな魅力。さらに、S10などのパノラマモードで撮影したカットでは、プリンター内で2コマの合成処理をおこない、4×10in.サイズのパノラマプリントを作成することもできる。ちょっと感動モノのニュープリンターだ。 ●IFA速報 「オリンパス・C-920ZOOM」公開 オリンパスはIFAに先駆けて発表された「C-920ZOOM」を公開。といっても、一般来場者向けの専用ブースはなく、各カメラメーカーが共同で設置した商社ブースと、招待客メインの商談用ブースのみでの展示となっている点は残念だ。 外観上はボディーカラーがゴールド調になったくらいで、デザイン的に大きな変化はない。だが、大容量バッファーの搭載で、連写に強くなっており、CCD感度も向上しているため、ISO160、320、640で撮影できるモードも新たに追加された。 さらに、液晶パネルには広視野角タイプの低温ポリシリコンTFTが搭載されており、斜め方向からの視認性は格段に向上している。 価格もほぼ据え置きに近い状態で、機能アップしているため、事実上はかなりお買い得な製品となっている。 完成度は高いが、新しい考え方が入っているわけではなく、基本的には欠点をカバーし、最新技術を投入した、改良機に留まっているのが残念だった。 |