スナップショット部門
2001/01/08締め切り分
(2001/4/30発表)

結果発表

※最優秀賞・優秀賞の方はE-MAILにて
賞品の送り先と希望するメディア(CFカード or スマートメディア)を
お知らせください(読者投票賞を除く)。
(賞品発送まで、1-2ヶ月かかりますのでご了解ください)


<総評>

今世紀初のテーマ部門。
そのテーマは「21世紀」でした。

お正月明けの締め切りだったせいか、
応募総数は若干、少な目でした。

また、テーマが漠然とした
スケールの大きなものだったこともあって、
なかなか映像化しにくいものだったわけですが、
みなさん、自分なりの21世紀をうまく捕らえた作品を
苦心して応募されましたのが印象的でした。

今回、それぞれの作者が考える21世紀へのイメージが異なり、
それぞれに作者の思いが感じられる、優秀な作品ばかりでした。



テーマ部門の難しさは、
そのテーマを、自分なりにどのように理解し、
映像として昇華させることができるかという点にあります。

つまり、テーマ部門は、撮影テクニック以前に、
そのテーマをどのように解釈したかという点に
大きなポイントがあるわけです。

たとえば、「21世紀」というテーマでも、
それを明るいものと捕らえるか、不安なものと捕らえるか。
また、20世紀の延長上なのか、新しい時代が訪れるのか・・・。
さらに、永久なる自然のなかに21世紀を見るのか、
時代のうつろいのなかで揺れ動き変化する人間に
近未来像21世紀の姿を見るのか・・・。

このようにちょっと考えただけでも、
実にいろいろな発想が浮かぶわけです。

そして、さらに、最終的な作品として、
これらをどのように映像として表現するかという、
大きなポイントがあるわけです。

かといっても、それほど深く考える必要はありませんし、
頭のなかで、こねくり回した理論を、無理矢理、映像化しても、
それは映像として、あまり面白いものではないかもしれません。

むしろ、そんな意識を持つことで、日常生活のなかで、
新しい発見をすることを楽しみたいもの。

そうすれば、我が子の微笑みや路傍の花、
人恋しい夕暮れや重く垂れ下がった雨雲のなかにさえ、
自分なりの”テーマ”を発見することができると思います。

心の中にテーマがあれば、いつも、どんなものでも、
たんに「眺める」のではなく、積極的に「見る」楽しさがあり、
それが日常生活を、より充実したものにしてくれると思いますよ。





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Vol.1 Vol.2





最優秀賞


「希望の海」
河野 公之


コメント:初詣の帰り、波打ち際で壊れかけた椅子に座り、遠くを見つめる我が子の姿。
 多くの時間を20世紀で過ごした私たちよりも、これからの21世紀をより多く生きてゆく、そんな我が子の姿を見ていると、この新世紀が希望に満ちあふれた時代になるように・・・と、心から祈りたくなりますね。
 けれど、新しい時代を築いてゆくのは、彼ら自身ですから、彼らが夢や希望を持ち続け、それに向かって努力すれば、きっと素敵な時代になることでしょう。
 遠い昔、人類の祖先が海に生まれ、やがて陸地にあがった時も、きっと期待に満ちあふれていたことでしょう。
 海を見ると、なぜか落ち着き、勇気が湧いてくるのは、きっとそんな太古の祖先の想いがよみがえってくるからなのかもしれませんね。



読者投票賞


「テイクオフ」
アカネ

ざわめき
happy

コメント:今回の読者投票賞は、2票を集めた、この2作品になりました。



優秀賞


「浪費社会からの脱皮」
亀野 哲也
「テイクオフ」
アカネ
「20世紀からのエール」
newage
コメント:20世紀は多くのものを浪費し、それが美学であるかのような時代でもありました。
 そんな浪費社会の歪み。作者はこの光景を見て、そんなことを連想したんですね。映像表現、なかでも静止画一枚での表現がかなり難しい内容ですが、そのタイトル以上に、浪費社会に警鐘を鳴らしているような作品に仕上がっています。
 20世紀末に登場したデジタルカメラも浪費物の一つかもしれませんが、そんな時期があったからこそ、今日の急速な進化があったと思いたいですね。
 その意味で20世紀の文化は、さまざまなものを浪費し捨て去ることを何とも思わない”青春期”だったのかもしれませんね。

 
コメント:新世紀への旅立ち。旅立ちはいつも、未知なるものへの期待と不安が抱えているもの。それでも人は、何かを信じて、旅立ってゆくもの。
 未知なる21世紀へのフライトは、不安ではありますが、夜明けの来ない夜がないように、その先はきっと、明るく、光に満ちた世界になると信じたいですね。
 20世紀初めの1903年12月17日に、ライト兄弟が、わずか12秒ながらも初飛行に成功してから100年を経て、空を飛んでみたいという”夢”を誰もが叶えることができるようになったように、21世紀には、いまは到底無理だと思っているような、たくさんの夢が叶う時代になって欲しいですね。

コメント:この作品は、「21世紀はじめて手にした手紙は母が出したつくば博のポストカプセル郵便でした。(ちなみに母は健在です。)」というコメントにあるように、筑波の科学万博から数えて15年目に今年元旦に配達された、21世紀へのラブレターですね。
 ほんの少し前まで、21世紀は夢のなかの存在であり、空想の世界でした。
 けれど、21世紀は”遠い未来”だったけれど、実際にそのときが訪れてみると、意外なくらい平穏で代わり映えがしないことにビックリしてしまいます。
 この手紙には、どんなことが書いてあったんでしょうね。ちょっと見てみたい気もします。けれど、なによりも、その差出人であるお母さんがご健在であることが、なによりもうれしいことですね。





優秀賞最終選考候補
(第三次選考通過・順不同)

21世紀の主役たち
teruteru
新世紀への記憶

谷口 肇
未来...
kame
21世紀に乾杯!
カメキヨ
視線
亀野 哲也
21世紀を迎えて
小西 学



もうすぐ入賞
(第二次選考通過・順不同)

世紀末
谷口 肇
悠久の時
上野 研次
「hanabi」2001.1.1
ゆうた
印象−21世紀の地球
北條 一穂
冬の花
若松 清治
21世紀への旅立ち
Sin
プチ平和(笑)
塩月 太郎
21世紀の夜明け−その2
ウルトラ55
予感 -答え-
わゆう
明るい兆し
権藤 圭二
何も変わらない日々−3
藪内 桂子
風力発電と迷える子羊
マリオ<横浜>




もうすぐ入選
(第一次選考通過・順不同)

21世紀の都市(?)
Qfwfq
初おみくじ
teruteru
双生樹
石元 英樹
小さな街のカウントダウン
BIN
世紀末の街角で
newage
語り継ぐ肖像
わゆう
ざわめき
happy
孫のパラパラ踊り
田村 元雄
そのままでいて欲しい
happy
21世紀へのガレリア
れのあ
今年もよろしく
若松 清治
共存〜人里を飛び行く白い鳥〜
クロム





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