テーマ部門
2000/12/04締め切り分
(2001/3/13発表)

結果発表

※最優秀賞・優秀賞の方はE-MAILにて
賞品の送り先と希望するメディア(CFカード or スマートメディア)を
お知らせください(読者投票賞を除く)。
(賞品発送まで、1-2ヶ月かかりますのでご了解ください)


<総評>

12月締め切りのテーマ部門。
今回のテーマは「晩秋」「冬が来る前に」でした。

テーマがちょうどこの季節にマッチしたこともあって、
数多くのご応募をいただきました。

今回は最優秀賞・優秀賞ともに候補作がかなり多く、
選考に苦労しました。

そのため、今回は特例として、優秀賞候補とした
三次選考分も別途、掲示することにしました。



今回はやはり風景系の作品が数多く応募されましたが、
季節の変わり目がテーマだったこともあって、
やや心象的なイメージの作品が比較的多かったようです。

この季節は、歌の題材になることも多い、心移ろう季節。
それだけに、普段見慣れた風景をみても、どこかセンチメンタルな
感じにみえる季節でもあります。

また、厳しい季節を迎える準備をする時期でもあると同時に、
農繁期からひとまず開放される時期でもあり、
都会に暮らしていても、めぐる季節を感じる、数少ない時期でもあります。

もちろん、美しい紅葉も、晩秋であり、冬が来る前の風景ですが、
日常生活のなかで移り変わって行く季節を捕らえる、そんな心の余裕を
感じるような作品にも期待したいところがありました。

カメラを持っていると、それまで気がつかなかったような季節の移り変わりを
肌で感じることができるようになるもの。そんな心豊かな生活のなかで、
自然な感覚で、季節を感じ、写真に収められるようになると
きっと素敵な人生になりそうな気がします。

テーマ部門では、毎回、異なったテーマでの作品を募集しているわけですが、
俳句や川柳の上の句のように受け止め、
それに自分なりの下の句を映像として捕らえたものを、
ご紹介いただければ幸いです。



なお、前々回より、審査のスピードアップのため、
一次選考、二次選考作品など、上位入賞作品以外のものへの
リンク作成などを省略しました。ご了解ください。




すべての応募作品を見る
Vol.1 Vol.2 Vol.3





最優秀賞

「日溜まりに集まりし者」
ポンコ


コメント:もしかすると、季節の変わり目を、その肌で一番敏感に感じ取っているのは、動物たちかもしれませんね。
 この時期になると、冬毛をまとった動物たちが日溜まりに集うようになるんですね。
 そんななかに、秋から冬への季節の移ろいを感じた作者の感性と観察力に感心します。
 さらに、シャッターチャンスも絶妙で、この二匹とも、ちょっと目を細めて、晩秋の暖かな日差しの方を眺めていて、そのほのぼのとした表情も、実にいいですね。
 この作品を見ていると、この二匹が縁側で語らう老夫婦のようにも見えてくるから、不思議ですね。
 季節の移り変わりを、こんなシーンのなかに見つけられる、そんな心豊かな人生を過ごしたいですね・・・。



読者投票賞


[該当なし]



コメント:今回も、読者投票が最高でも一票しかなく、得票が分散したこともあって、「読者投票賞」は、残念ながら、該当ナシとさせていただきます。


優秀賞


「晩秋の色」
友部 祐二(Tom)
「月夜」
つかはら
「シリーズ「秋を歩く」その1」
河野 公之
コメント:素敵で魅力的な”晩秋の色”ですね・・・。
 今回は季節柄、紅葉を中心とした赤系統の色調の作品が数多く応募されましたが、この作品はその中で、異彩を放っていました。
 ススキが風でなびく姿は、この季節、日常的に目にする機会の多いシーンですが、この作品には、そのなかに作者が感じた”晩秋の色”という主張が明確に感じられます。
 雰囲気のあるカットですが、難をいえば、少々、フレーミングが甘い感じがあるところ。このあたりがバランスよくまとまっていれば、最優秀賞を狙えるレベルの作品だけに、やや残念ですね。

コメント:雰囲気のある作品ですね。
 「冬の月は光が鋭くて好きです。」という作者のコメントにもあるように、空気の澄んだ秋から冬にかけての月の光は、冬の訪れを予感させるもの。
 この作品を見ていると、そんな月夜に感じたものが、素直に感じられる点に感心しますし、それを作品にしようという作者の意欲的な姿勢にも共感できます。
 いっけん、何が写っているのかわからないかもしれませんが、部屋を暗くして見てみると、得も言われぬ、雰囲気が堪能できると思います。
 この世界は、なかなかプリントでは再現できない、モニター上(透過光)ならではの表現といえますね。
BGMは、ドヴィッシーの「月の光」より、ベートーヴェンの「月光」という感じですか。

 
コメント:鮮やかに色づいた銀杏の絨毯。
 風景としても、魅力的ですが、そこに作者自身の足を写し込むことで、単なる風景写真ではなく、”作者自身が肌で感じた季節”という感じがうまく表現されています。
 そう、これは単なる風景写真ではなく、作者の心象風景なんですね。
 この作品を見ていると、銀杏の枯葉のなかを歩いたときの、一種独特な感触が伝わってくるような気がしますね。
 作者はこの作品を「秋を歩く」三部作として応募されたのですが、今回はその中でもっとも雰囲気のある、この作品を選ばせていただきました。





優秀賞最終選考候補
(第三次選考通過・順不同)

「朝靄の田園」
クロム
「葉は落ちて・・・」
つかはら
「しずく」
Hisae
「凍る」
若松 清治
「白い太陽」
きゅうたみん
「蔦」
まこ
「晩秋?初冬?」
KO



もうすぐ入賞
(第二次選考通過・順不同)

「黄色く染める者達」
クロム
「旨そうだな〜(冬に備えて)」
谷口 啓一
「晩秋の風景」
Qfwfq
「身近な紅葉」
Kazushige T
「冬桜」
Saya
「晩秋の白」
友部 祐二(Tom)
「晩秋のある日」
マリオ<横浜>


「紅葉のトンネル」
Saya
「晩秋の影」
カメキヨ
「晩秋」
きゅうたみん
「新雪」
若松 清治
「落ち葉」
マリオ<横浜>
「散りそびれて」
F.Yamazaki
「遠き落日」
newage



もうすぐ入選
(第一次選考通過・順不同)

「落葉」
F.Yamazaki
「red nocturne」
緋色
「midnight dream」
緋色
「落葉」
naoko
「燃える」
アカネ
「何の葉でしょうか?」
MoriMori
「駅」
Hojo


「公園にて」
きゅうたみん
「黄昏の散歩道」
アカネ
「小春日和」
Saya
「哀愁のシルエット」
yousuke
「秋深し」
まこ
「初冬」
けいちゃん
「落葉と渓流」
木田 秀夫


「色くらべ」
ちゆき
「黄色の花」
あきひろ@沖縄
「落葉の頃」
中野 真一
「水面の紅葉」
miuko
「ぶなしめじ」
まぁぼ
札幌の朝。
「眞田 利門」
「晩秋の光V」
kame





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