風景・ネイチャー部門
2000/11/13締め切り分
(2001/2/11発表)

結果発表

※最優秀賞・優秀賞の方はE-MAILにて
賞品の送り先と希望するメディア(CFカード or スマートメディア)を
お知らせください(読者投票賞を除く)。
(賞品発送まで、1-2ヶ月かかりますのでご了解ください)


<総評>

11月締め切りの風景・ネイチャー部門。

今回は、絵になる季節であったこともあって、
それまでで最多の応募があり、
全体にレベルの高く、かなりの激戦となりました。

なかなか優秀な作品が多かったものの、
季節柄、似通ったイメージの作品が多く、
若干個性に欠ける感もありました。

もちろん、最優秀賞、優秀賞ともに候補が多く、
選考は大いに迷いました。



ただ、残念だったのが、全体に典型的な秋の自然風景に
終始してしまったところ。

先のテーマ部門も同様ですが、どうも紅葉や夕暮れなど
ごく典型的な秋の風景ばかりに気を取られてしまったような気がします。

やはり写真は、自分の表現手段の一つですから、
自分の視点で見つけた、その季節の風景を主張した作品が
もう少し増えてくること、大いに期待したいと思います。

自分なりの、オリジナリティーのある作品作りを意識することで、
自分の写真の幅が広がるとともに、
いままで気が付かなかったようなモノの見方を発見することができます。

それが、写真の大きな楽しみであり、
自分の人生にとっても大きなプラスになるものだと
思いますので、みなさんもぜひチャレンジしていただければ幸いです。



また、今回は読者投票の票が多いものでもわずか一票のみという
低調な状態だったため、読者投票賞はナシとしました。

読者投票に関しては、ご応募されていない方でも結構ですし、
自信のある作品であれば、ご自分に投票されても結構です。

また、読者投票が集まることで、作者の方の励みにもなりますので、
ぜひとも多くの方のご投票を期待しております。



すべての応募作品を見る
Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4





最優秀賞

「樹海の朝」
yousuke


コメント:人間が生まれるずっと以前から、何度となく繰り返されてきた、壮大な自然の目覚め・・・。
 この作品には、そんな悠久の歴史のなかで育まれた、普遍的な風景の姿が感じられる、実にスケールの大きな作品ですね。
 このような風景を見ていると、人間ってちっぽけな存在なんだなあ〜と思ってしまいますね。
 若干、空の白飛びが気になるため、もう少し望遠で狙うか、アングルをやや下げて撮影すると、さらに完成度の高い作品になりそうですね。
 また、今回は、同じ作者の「精進湖の静寂」とこの作品のどちらをトップにしようか迷ったのですが、スケール感の大きさでこちらを選びました。



読者投票賞


【該当なし】



コメント:今回の読者投票賞は、投票された作品の投票数が、すべて一票のみだったため、見送りとします。

今後も、読者のみなさんの、ご投票をお待ちしております。

よろしくお願いします。



優秀賞


「森の家族」
よしだんな
「warm tone」
シヴァ
「晩秋の野付半島」
向田 久善
コメント:まさに、童話の世界から抜け出したような「森の家族」。小人がひょっこりと出てきそうなシーンですね。
 柔らな光と、やや渋めの色調も相まって、とても雰囲気のいい作品に仕上がっています。
 こんな小さな風景を見つけ、「森の家族」とタイトルした、作者のセンスのよさや柔らかな感性も素敵ですね。
 また、作者のコメントに「撮影方法に悔いが残り、再び彼らを探しに行ったのですが、見つけることは出来ませんでした。
写真撮影もまた、一期一会なのですね。」と語られていますが、風景やネイチャーの世界はもちろん、写真すべてが一期一会。それだけに、出会いの感動を大切にし、悔いのない撮影を心がけたいですね。

コメント:何気ないシーンなのですが、何か妙に惹かれるものをもった、不思議な魅力を備えた心象風景的な作品ですね。
 きっとこの作品の作者も、まだ朝早い秋の太陽が描き出した、この「warm tone」の世界に、言葉にならない魅力を感じて、カメラを向けたんでしょうね。
 この手の作品は、どこか独りよがりになったり、説明的になりがちですが、この作品は変に小細工をせず、素直にこの風景に対峙し、撮影しているため、作者が感じたものが、ストレートに表現されてます。
 どうも、風景・ネイチャー部門は、自然風景がメインになりがちですが、こんな素敵な心象風景も大歓迎です。

コメント:北海道の野付半島に広がるススキの原野。その向こうに沈む夕日・・・。ほんとうに素敵な風景ですね。
 こんな風景に出会ったことがなくても、なぜか、妙な懐かしさを感じるのは、きっとこんな風景が日本人にとっての原風景なのかもしれませんね。
 これだけ明暗比が高いシーンですから、撮影後に画像処理ソフトでシャドー部を持ち上げ、画面全体のバランスをイメージに近い感じに補正していると思われます。
 そのため、手前のススキが若干くすんだ感じになってしまったのが残念。もう少しクリアで光が感じられるような仕上がりであれば、最優秀賞になっていたかもしれません。
 本コンテストは、作品本意で選考していますので、合成やレタッチをしたものでも、作者の意図が明確なものであれば、大歓迎です。
 そのため、こんなシーンでは、三脚を使いアングルを固定して、手前のススキと遠景の太陽のそれぞれに露出を合わせたカットを撮影し、ソフト上で自然に見えるように合成すると、より作者のイメージに近い作品に仕上がったかもしれませんね。



もうすぐ入賞
(第二次選考通過・順不同)

生命
hiro
「秋色跳ねて」
よしだんな
「風濤」
友部 祐二(Tom)
「地獄」
小西 学
「キノコの下にて秋死なん」
骨月

「深秋の夕暮れ」
タコピー
「考えるカエル」
teruteru
「なないろ」
アカネ
「紅葉の屋根路」
谷口 肇
「最乗寺」
MoriMori
クレバス
バナナミイラ


もうすぐ入選
(第一次選考通過・順不同)

日の出前
若松 清治
「オーロラと教会」
Hiromi
「晩秋」
平嶋 久恵
寄り合い
MoriMori
「秋風にゆれて」
河野 公之
「ピンクの荒野を行く」
teruteru

紫式部
teruteru
「流れ落ちる」
藪内 桂子
ベランダの野良猫
しもやん
「滝の上流にて」
けんた
「午前六時の陽光」
谷口 肇
「秋の川」
カメキヨ





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