※写真はイメージです。


【第3部】


参加者
(以下、敬称略)

DI事業部 事業部長 小島佑介氏



聞き手
山田久美夫



●期待したいストレージャー

山田 同時に発売されるのかな?データストレージャーの話なんですが。

小島 IDですか(笑い)。

山田 IDなんですか?

小島 IDは公式に発表してますから。

山田 でもまあ、極めて真面目な話で、現状PC使わないと出来ないようなところがありますよね、データのストレージャーに関しては、現時点では。正直、どこもまともに取り組んで無いという感じが表からはするんですが、その辺は、メディアが何にしろ、何かいい形に出来そうなんでしょうか?

小島 まあね、ちょっと試行錯誤はすると思うんですけど、やっぱりもっとそのコンシューマー的なソリューション、これはやるつもりですけどね、いずれにしてもね。まあどういうアイデアというと、これはちょっと言い辛いとこですよね(笑い)。ただね、やっぱり「何故IDを提案したか」というと、CDはパーマネントストレージじゃありませんと。それからハードディスクも、パーマネントストレージじゃありませんと。やっぱり、本当はDVDも言いたいんだけど、やっぱDVDはもしかしたらやると(笑い)。だから基本的には、MOが一番正しいと思っているんですよ。要するに、やっぱり我々は、静止画をこれだけやってきた会社ですから、静止画をきちっと保存するっていう意味では、まあデジタルは劣化しないっていうのに、光で消えちゃったって言われたら、それは可哀想だしね。それから、ハードディスク壊れちゃったって言われたらね、これどうしようもない訳ですよね。みなさんハードディスクは壊れ無いことを前提にね、みんな全部やってますけど、絶対壊れる訳ですから、いつか。だからそう言う意味では、半導体にずっと置いておくというのもありますけど、まあ回転メディアにて保管するとか、回転メディアをフィルム代わりに使うっていうのは、やっぱり一つの道じゃないかということで、回転メディアには関心を持っていると、こういうことですね(笑い)。まあいつか、IDであれ、データプレイであれ、やっぱり良いソリューションを提供したいなという気持ちは、ずっと持ってます。

山田 それは正直なところ、MOではないんですか? MOでやるのかなっていうのが、一つの手としては当然ある訳ですよね。

小島 いやありますね、3.5インチでね。まあ我々のMOも結構小さくなって来ましたんで、まあ...まあ...(笑い)。でもやっぱりね、携帯用だとかということも考えると、必ずしもMOじゃないかなと。ただ家庭用に、何かプリンターと一緒に置くとかね、プリンターとセットしてストレージになるとかね、というようなことを考えるとMOでも十分かなとかね。まあ色々ありますね、考えは。

山田 あの手のメディアっていうのは、メディアとしての耐久性って、どのくらい持っていると考えていいんでしょう? 何10年?

小島 ああ、あのね、一応IDなんかは100年を最低限。シュミレーション結果ですけど、100年メディアということで、一応考えてますけど。まあそれ以上はちょっと分かりませんね。まあ今の永久メディアっていうのは、100年あれば良いんじゃないかと、取り敢えずの話ではね(笑い)。もうドックイヤーの時代ですから。何か新しいファイルシステムに、15年経ったら変るとかね、というのはそれはやっぱり許されることだろうと。ただやっぱり、この10年15年を楽に生きるためには、こういうものが最善かなっていうものは、提案してもいいかなとは思ってますけどね。まあハードディスクだって、こんなに変っちゃいましたしね(笑い)。

山田 ハードディスクは、変り過ぎましたよね、確かに。

●プリントする楽しさをもっと伝えたい!

山田 あと、プリンターなんですが、とくに今回の4/3インチの一眼レフが出て来ると、プリンターの方にも、また全然違った需要というか、クオリティーというか、何かそれが要求されるような気がするのですが、新しい展開は如何なんでしょうか?

小島 うん、やっぱりね、これはコストとの関係で、やっぱりどうしてもインクジェットが断然有利ですから。それとやっぱり大きくプリントするっていう意味では、インクジェットになっちゃいますから。ただやっぱり、昇華型も発展のしようはあるということでね、我々は今のところ、昇華型に少しこだわってます。ということで、昇華型の第何世代なのかは分からないですけど、こういうのはまだ依然として考えています。やっぱりP-400っていうのを発売して、インクジェットとの違いだとか、速さだとかということでは、評価は頂いてるんですよね。だから挫けることなく、頑張らなきゃいかんなと思っているんですけどね。ただ、あれだけのコストにするためには大変ですから、そうは言っても。でもあれは「まだ半分、まだ半分」ってして行かなくちゃいけませんからね。まあある価格にすればと思うんですけど、インクジェットのスピードにかないませんからね、本当に。インクジェットの安くなる方向にはね。

山田 インクジェットは、ちょっと異常なくらい安くていいですもんね。

小島 まあインクジェットも、速さの技術もどんどんね、上がってきてますから、絶対に昇華型じゃなくちゃいけないとも思ってません。我々も超大型のインクジェットは作ってますからね。

山田 また今度は、今年後半、ソニーがインクジェットをやるということを、この間発表会で正式にいいましたね。

小島 やっぱりソニーみたいなスケールなら、インクジェットだと言ってるんでしょうね。まあ我々は、photo industryで別のソリューションを本当はずっとやって行きたいと思ってるんですけどね。ただA6くらいだと、インクジェットはうんと小さく作れますからね。まあ色んな提案が、我々のとこも来てるけど。まあどこかが悪いサンプルを出して、それでもそこそこ売れるということが出ると、あとは楽ですけどね。我々がね、先頭切って「この程度の画質でいいや」っていうのは、やっぱりやりたくないんですよ。

山田 そういう意味では、プリントの世界はまだまだ行けそうですね、色んな意味で。

小島 プリントは変りますね、私この前のコダックの公演で一番言いたかったのは、「やっぱりカメラ屋さん、プリンターやんなさいよ」と。もういつまでも、ネットワークプリンティングだとか、もうとにかく直処理でプリントをやるだとか、それはそれで結構だけど、やっぱりインクジェットも売って、昇華型も売ってと。やっぱり「自分で、プリンターの指導をしなさいよ」ということが、一番のメッセージですから。

山田 そうなんですね?

小島 そうなんです(笑い)。どうも違うんだよ、山田さんがこっちがメッセージだって、別の方のメッセージを伝えちゃったから(笑い)。

山田 いや、その中で語ったことという形で...それがメインだとは書いて無いんですけど。こうおっしゃってましたと(笑い)。

小島 いや、本当にやっぱりね、プリント文化はどうしても無くしたくないと。何かプリント文化をもっと新しいソリューションをね、提案して。このまま行くと本当に、プリント文化は廃れるんですよ、ヘタすると。これ廃れちゃったらね、もうモバイルファンですから、モバイルシーモスカメラですから。だからそこをね、掘り起こしたいと。プリント文化、やっぱり紙で見る習慣っていうのは決して悪くないんで、まあそうさせたいですね。やっぱり色んな調査してもね、プリンターにはみんな熱狂してますよね。ただ値段と、コストと、携帯性とかねということで、色々あるんですけど。

山田 実は、今度うちのサイトで、もう一個別のを作ってます。それはデジタルカメラからのプリント情報専門サイトで、今ね裏で作ってるんですよ。それは当然ラボプリントもあるんですけど、ラボプリントとホームプリント両方をきちっとした形で、そういうのをまとまったページが無いんで、それは実はいま、企画しているんです。

小島 私はだから良くカメラ屋さんにも、散々言ってるんですよ。「皆さんには耳が痛いかも知れないけど、これからはホームプリントの時代だよ」と、「だからプリンター売りなさい」ということはね。そうしないとね、彼等がデジタルを嫌っちゃいますんでね。デジタルを嫌うとね、もうやっていけないんですよ。

山田 恐らく、今だとカメラ屋さんも、感材系のメーカーも、もちろんユーザーも一番足りないのって、そこの情報なんですよ。その部分が、誰もまともな情報を流して無いんで。プリンターのメーカーに行けば、プリンターの情報しか入ってないし。なので、何とかそこをまとめたいなと思ってはいるんですけどね。ただ一番ネットで、絡みにくいところなんで、プリンターっていうのは。

小島 そうそうそうそう、そうなんだよね。

山田 そうなんですよ。物見せなきゃしょうがないんで、本来は。そこがネックではあるんですが。


●デジタル時代にも変わらぬ"写真の楽しさ"を伝えたい

山田 最後にもう一つなんですが、今度の4/3インチを始めとしたところで、写真っていう文化に対して、オリンパスさん自身色々photo schoolみたいな形を色々やり始めているようなんですけれども、この辺のお話を頂けると嬉しいのですが、写真文化を向上させるということを、デジタルを中心に。

小島 まあ我々も、ずっとハード、あまりにもハード寄りでやり過ぎましたから、写真寄りというか、ソフトより、ソフトフィニッシング寄りのところを強化して行きたいということはずっとありまして、かつては一眼レフ写真教室みたいなね、そういうようなことで写真を撮る楽しみみたいなのをずっと言ってましたけれども。それももちろん大事ですし、デジタルをこなすって言うかね、「デジタルってもっと簡単よ」みたいなことを、どんどんどんどん浸透させて行きたいと。これね、うち世界中でやってますよ。ただ世界中でやってるって言うのは、E-10なんですよね、基本的に。だからまあ、もっと本当は普遍的なとこで、コンパクトのデジタルカメラで、色んなプロモーションして行かなくちゃいけないとは思ってますけどね。我々のギャラリーも、半分以上デジタルですよね。結構、写真家のみなさんがデジタルで撮った何とかとかね。ということを結構やって下さってますし、まあそういうこともあるし、他の国々でも結構そういう展開をしてますね。それと、国によっては、お店をまず良く指導して行かなくちゃいけないというところで、お店のマインドを変えて行こうっていうプロモーション部隊って言うか、そういうところもね結構取り組んでますからね。

山田 僕自身が一番残念なのは、僕らの世代ってカメラ屋さんから、写真を学んでる部分がある訳わけですよ。カメラ屋さんって本来は物を売ると同時に、写真の楽しさを伝えるところがあった筈なんですね。それがその、銀塩でもずっと来て、いつの間にかDEP窓口しかないような、事実上。そういうところになって、それがデジタルになったら、本来一対一で写真を教えてたようなところが、一番デジタルを嫌ってる訳ですね、現時点では。そういう風なのが、凄く嫌だなという風に思ってるんで、何かその辺頑張って頂けると、凄く嬉しいのですが。

小島 そうですね。やっぱり、とにかく我々はこの3、4年ずっとやってきて、やっぱり写真の文化っていうのは、やっぱりその人間の生活に欠かせないって言いますかね、人間の生活を豊かにするっていう確信でね授業してますから。この映像は、ビデオが豊かにしてるんじゃなくて、写真がね、で残すっていうことが人間をどのくらい開放しているか、あるいは豊かにしてるかっていうのが、やっぱり確信としてありますから、やっぱりどんどん撮ってもらいたい、残してもらいたいっていうことはね、ずっとやって行きたいと思っています。
 まあそうですね...写真教室...どんなことやってるのかな...。まあネットワークのね、あれなんかは、コンテストみたいなことはね、今世界中でどんどんやってますよね。だから我々は、本当は今は、展示会みたいなものっていうのは、非効率になっちゃうんですよね、今は。もういわゆるね、コンシューマー、今みたいに大衆がこうずっと出て来ると、もう宣伝媒体が、宣伝媒体というかコミュニケーションする媒体が、やっぱりテレビであったり、車内吊りであったり、新聞雑誌であったりと。一番伝えられるのは、逆に言うと展示会みたいな形で、こう教育しながらやって行けるっていうのがあるんですよね。
 ビジネス上から行くともう展示会じゃなくて、みんな資源を他に変えたいっていうのがありますけど、まあやっぱり続けて行かなくちゃいけないかなというようなことを、販売会社の方からは、もうそろそろ「色々こういう方向で行きたい、こういう方向で行きたい」っていうのはあるんですけどね。でも「これも辞めちゃダメよ、これも辞めちゃダメよ」っていうのがある訳ですよね。まあ他のやり方があれば、もちろん地道にやる方もあるんですけど。そういうこともやっぱり、はっきりして行かなくちゃいけないかなと。結構辞めちゃうんですよね、みんな。フジさんも辞めてるでしょう、展示会みたいの。だから確かに、ターゲットユーザーじゃなくなってるのかも知れないんだけど。まあだから、いつまで続けるかは分かりませんけど、我々ヨーロッパでも、アメリカでも、そこはまだ熱心にやってますし、日本でも最低限やって行きたいなとは思ってますけどね。

山田 そうですね、なかなか出来るだけいい物を実体験出来るような場を作って欲しいなっていうのが、僕は希望としてあるんですよ。ネットで見てるものとか、テレビで見てるものって、実体験じゃないじゃないですか。

小島 そうなんですよ、写真の売り方はずっとそうですよね。写真の売り方は、実際に買って、使ってみなきゃいつも分からない。しかも、プリント出して結果出るまで分からない。このデジタルっていうのは折角ね、もうすぐ分かることなんだから。それでも今、カメラ屋さんの売り方っていうのは、やっぱり機能をワーッと説明して、それでまあ買って行かなくちゃしょうがないんだけど、ほとんどデジタルっていうのはね、その場で分かりますからね。だからそういうことをもっと、すぐプリントアウトできる、すぐちゃんと「こうでしょう」っていうことが分かる、っていうような形をもう少しやりたいなとは思いますけどね。その為にはもっと、安いプリンターだとかね、使い易いプリンターだとかっていうものが、あるいは安いストレージだとか、結局そういうことになるんじゃないかと思ってますけど。

山田 まあ、そうなるんでしょうね。

小島 やっぱりね、エプソンさんのああいうプリンターでも、今あれだけテレビで宣伝してくれてるけど、あれでもまだ遅いんですよユーザーには。だからもっと小さいやつを、もっと速くやればいいんですよね。まあインクジェットって、何でも出来ちゃうから、何でも大きくバーっとやるけど、小さいやつをサーっとやると、「ほれ!」っとこうやればね、それで良いんですけどね。

山田 それが一番楽しいんですけどね。

小島 「ああ、そうなんだ。自分でこうやって撮ったのが、これだけ出るんだ。じゃあ買おう」ってね。「自分でもこうやって、家にこのセット買って行けば良いんだ」みたいなね。この辺が行くと、もうほとんど大衆のものになるでしょうし。本当に自分でプリント出来るっていうことはね、応えられないくらい嬉しいですよね。

山田 プリントって、一度始めると楽しいんですよ。始めるまでがちょっと、一山あるんで。

小島 そうですよね。いやそれがだから、もっとイージーに「みんな友達がいる。はい、出来ちゃう」っていうようなね。そういうコミュニケーションツールになって行けば良いなとは思いますけどね。

山田 そうですね、分かりました。まず今回の4/3インチデジタル一眼レフ、大いに期待してますので。是非とも頑張って頂きたいと思います。

小島 有難うございます。まあ、影ながら山田さんが、応援して下さってるっていう話は、あちらこちらから聞いておりますので。

山田 応援は、いくらでもしますので(笑い)。どうも有り難うございました。

小島 いやいや、有難うございました。

(終わり)



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