Nov.1-31,1999
1999/11/30 松下電子工業
2/3インチで最多の373万画素CCD開発。来年4月量産開始

国内の三大CCDメーカーである松下電子工業から、ようやく300万画素級CCDが正式発表された。しかも、縦横比2:3の373万画素タイプであり、感覚的には300万というよりも400万画素に近いものとなっている。もちろん、高画素化に伴ってCCDサイズも2/3インチとやや大きめのものとなっている。
 これでソニー、シャープにつづき、三大メーカーから300万画素級CCDが登場することになったわけだが、今年同様、松下はやや遅めの展開。サンプル出荷が12月、量産は来年4月ということなので、当然のことながら、春先の新製品ラッシュには間に合わないようだ。
 来春は、これらのCCDに、さらに富士のスーパーCCDハニカムが加わるため、大変な状況になりそうだ。


米Adobe Systems
「PhotoDeluxe Home Edition 4.0 for Windows」発表

 米Adobe SystemsはAdobe ActiveShare.comを使って、写真を共有するためのコネクションを持ったPhotoDeluxeのHome Edition 4.0を発表した。
 同ソフトはWindows95/98/NT版のみで、$49。以前のバージョンの登録ユーザーのアップ・グレードは、$39という。


1999/11/29 LARGAN
MotorolaのCMOSセンサー搭載の199ドルモデル「Chameleon 350」発表

台湾のLARGANは、MotorolaのCMOSセンサーを搭載した低価格VGAモデルを発表した。同社はもともと低価格モデルを得意とするメーカーであり、これまではCMOSが中心だったが、安価で実用レベルの性能を備えてMotorolaのCMOSセンサーの採用により、今後はCMOS化へ移行する可能性が高い。
実際に海外では、今後の低価格モデルの主流はCMOSセンサーへと移行すると目されており、Motorolaなどのチップセットを搭載したモデルが今後も続々登場することが予想される。

●米コダック
コダック社経営陣、“軌道修正”への道筋を説明
 [業界情報]

このリリースは去る11月11日にコダック本社が発表したもので、証券アナリスト、機関投資家、メディア向けに会見を開いたもの。ちょっと古いニュースだが、興味深い内容のため掲載したい。

 このリリースのなかでコダックは「デジタル分野では、事業領域をより厳選する戦略を取るとフィッシャー会長は説明しました。このことは、他のエレクトロニック企業にはない強みをコダックが持っている戦略分野に焦点を絞り込むことを意味します。これには、(画像の)デジタル化やイメージ ネットワークサービスへの投資が含まれます。さらに、コダック社はデジタルカメラやスキャナーなど、戦略製品分野であって、まだ十分な利益を上げていない分野への投資を優先します。」とあり、今後もデジタルイメージング分野に力を入れた展開を図ってゆくことが明言されている。


1999/11/27 ●digitalkamera.de報
ニコン・COOLPIX950の新ファームにバグ?

1999/11/26 富士フイルム
ID機能付き16MB、32MBスマートメディア発売

富士フイルムは先だっての64MBカードにつづき、32MB、16MBタイプも、著作権保護機能つきのID機能付きスマートメディアを発売することを発表した。スマートメディアの音楽メディアへの展開に伴い、今後はID付きがメインになることを考慮しての一本化と見られる。

パイオニア
世界初のDVDディスクレコーダー「DVR−1000」発表

セイコーエプソン
PM-800C、PC-3300C ドライバーバージョンアップ

●ソニー
業界初のSXGA対応IEEE1394搭載デジタル出力カラーカメラ発売

1999/11/25 ●ローライ(www.digitalkamera.de報)
2/3インチ140万画素レンズ固定式デジタル一眼レフ発表!

昨年秋のフォトキナで公開されたローライのレンズ固定式本格派デジタル一眼レフ「dシリーズ」が正式発表となった。ラインナップもワイド専用機(28mmレンズ相当)で単焦点タイプの「d7 flex」、同メタリックボディーの「d7 Metric」、40-80mmレンズ相当の2倍ズーム機「d24」、35-105mm相当の「d30」の4機種となっている。
 CCDは2/3インチの140万画素タイプで、記録媒体はPCMCIA Type3まで対応。データ保存はCCDのRawのようで各色10bitの30bitカラーとうたわれている。また、SCSIインターフェースによりPCと直接接続して利用することもできるなど、業務用途を強く意識したモデルとなっている。
 価格はd 7 flexが1,500 EUR、 d 7 metricが3,200 EUR、d 24 flexが 1,750 EUR、d30 flexが1,950 EURと、140万画素機としては高価なモデルとなっている。(今日現在、1EURは約106円)
 フォトキナからすでに1年を経過した現在、一眼レフファインダーで2/3インチとはいえ140万画素モデルではいかんせん魅力薄。進化の激しいこの世界だけに、開発に時間のかかる本格派指向のモデルにとってはメインデバイスの見極めがカメラの命運を大きく左右してしまう。かつて二眼レフの世界で一世を風靡したローライも、現在はSAMSUNG傘下。もともと、デジタルイメージングには積極的だったメーカーだが、今回のモデルは時期を見誤った感じだ。

1999/11/24 ●シャープ
AV出力端子付きで簡単にテレビ接続できる
「新型インターネットビューカムVN-EZ3-A/G」


世界初のMPEG4カメラとして登場した初代インターネットビューカムの改良機。ユーザーから要望が高かったビデオ出力機能を搭載し、付属ソフトでMPEG4から汎用性の高いAVIファイルへの変換もサポートすることで、より幅広いユーザー層へアピールしやすいモデルへと進化した感じだ。
 ただ、MPEG4が、まだMac環境下で再生できない状況にあるため、インターネット用のコンテンツとして使いにくい点は実に残念。まだ実機を手にしていないが、レンズ性能やテレビ再生時の画質についても興味のあるところだ。さまざまな可能性を秘めたモデルだけに、今後の展開に大いに期待したいところだ。


1999/11/22 ●ニコン
「D1」の一部にカスタムファンクションのバグ。サービスセンター対応へ

Silicon Film
Silicon film EFS-1発売間近。パッケージやQ&Aなどを一挙公開

●PC Watch
プロカメラマン山田久美夫のCOMDEXデジカメレポート
松下、iomegaなど日本では見られないモデルが続々登場

1999/11/21 ●COMDEX/FALL`99速報(第四弾)
LEXAR MEDIA、「D1」を意識した160MBの10倍速CFカード発表
カタログに「For the Nikon D1」と書かれているプロ仕様の10倍速(秒1.5MB)の160MB CFカード。もちろん、同社が得意とするUSBリーダーに対応した製品で、付属のUSBアダプターにより簡単で高速なデータ転送ができる。

1999/11/20 ●COMDEX/FALL`99速報(第三弾)
IOMEGA、Zipドライブ搭載の2.1Mピクセル4倍ズーム機を参考出品
100MBのZipドライブ搭載機「ZipCam」

1999/11/19 ●COMDEX/FALL`99速報(第二弾)
ixla、わずか$99の”デジタルカメラ付き”画像処理ソフト発表!


●アイオーデータ
自社ブランドのメモリースティック正式発表

●シャープ
VGAカメラユニットをラインナップした新型パワーザウルス発表


1999/11/18 ●COMDEX/FALL`99速報(第一弾)
富士フイルム、スーパーCCDハニカムの実物とサンプルを一般公開

今回のCOMDEX/FALLは時期的に見ても、冬の商戦用のモデルがほぼ出揃った時期だけに、昨日会場をざっと回った感じでは、目立った新製品はないようだ。
 そのなかで注目されるのが、話題の「富士フイルム・スーパーCCDハニカム」。今回はブースで、CCD本体を展示しており、実写による比較サンプルプリントも展示。これらが一般に公開されるのは事実上、はじめてのことといえる。また、16ページにも及ぶ英文の専用カタログも配付されている。
 実写は216万画素のスーパーCCDハニカムで行われているが、紹介文では230万画素で400万画素相当の解像度が得られると説明されていた。

         

1999/11/17 Sierra Imaging Inc
画像管理ソフトの新バージョン「Image Expert 2000」発表 Update

米国で人気の高いSierra Imagingの画像マネージメントソフトが機能をアップし「Image Expert 2000」として発表された。今回のバージョンでは、キーワード検索やタイムスタンプ、ファイルサイズなどによる検索機能が強化され、コダックのPhotoNetとの連携機能が追加されているという。また、Web用に画像一覧をHTML化する機能も加わっている。
 すでに、 Agfa、カシオ、エプソン、コダック、オリンパス、ニコン、三洋、ソニー、東芝といった多くのメーカーが採用を表明しているようだ。出荷は1999年12月。価格は$49.95(CD-ROM版$69.95)で同社サイトからダウンロードできる。また、現バージョンのユーザーは$29.95でアップグレード可能だ。
 親しみやすいインターフェースを備えたソフトだが、日本での人気は今ひとつ。だが、今後、撮影枚数が飛躍的に増える可能性が高いデジタルカメラの世界では、使い勝手のいい画像管理ソフトは必須といえる。
 もっとも、最近ではPCカードリーダーの低価格化で、接続キットに付属するこの手のアプリケーションを手にしないユーザーも増えていることも事実。また、本体に付属するにも、価格競争が激しいなかでは、なかなか難しい問題もある。

<COMDEX会場でのベータ版の感想>
 COMDEX会場で同ソフトのデモを見る限り、相当魅力的な機能が盛り込まれており、その完成度は想像以上。検索機能も優れているが、それ以上にHTML化機能が魅力的。実に多彩な画面構成を選ぶことができ、仕上がりも美しく、使い勝手も上々だ。私が知る限り、Web上で写真を展示するのであれば、もっとも多機能で魅力的なソフトに感じられた。また、印刷機能もきわめて充実しており、一枚の紙のなかに自由で多彩なレイアウトができるうえ、既存のフォトフレームにあうようなサイズや縦横比に指定できる機能まで盛り込まれていた。もし、入手できるなら、今すぐにでも使いたいソフトだった。



●JAIDA
デジタルスチルカメラの平成11年度上半期出荷実績公開

JAIDAは、平成11年度上半期(1999年4月-9月)の日本のデジタルスチルカメラの総出荷台数を発表した。それによると、この半年で、国内と輸出の合計は232万2000台で前年比149%の伸びを示し、金額ベースで1,028億円(前年比147%)の実績という。
 国内外の内訳は、国内が71万台(126%)・金額で337億円(135%)。輸出は161万2000台(162%)、金額で691億円(153%)という。
 上半期は200万画素系を中心に新製品が続々登場したこともあって、全体に前年比でほぼ1.5倍もの伸びを示している。しかも、海外(とくに北米)での市場が急速に広がっていることもあって、輸出も好調だ。
 ただ、これからの下半期は、魅力的な新製品が比較的少ないことから、やや苦戦する可能性もある。また、北米市場で広がりつつあるアンダー$300市場は日本メーカーが苦手とするところ。それだけに、来春の次世代モデルラッシュまで、この熱気が持続できるかどうかが、一つの勝負所であり、デジタルカメラという市場が新製品効果だけでなく、継続的なものとして、きちんと成立する市場へと成長しているかどうかを見極めるいいチャンスなのかもしれない。



1999/11/16 ●COMDEX
米国ラスベガスでCOMDEX/FALL開幕

現地時間15日から世界最大のPC系イベントであるCOMDEX/FALLが開幕する。主要メーカーの冬の新製品はほとんど出揃っている感じだが、北米市場で注目が高まっている低価格モデルが数多く出品されることが予想される。
 本日より現地取材に向かうため、現地での模様をお伝えしたい。

●ソニー
「VAIO」と連携して楽しめる「VAIO GEAR」シリーズ発表
同シリーズ第一弾として41万画素のUSBデジタルカメラ発表

1999/11/15 ●ソニー
0.7型48.5万画素低温ポリシリコンTFT液晶発表

1999/11/14 Akiba PC Hotline
USB接続式のスマートメディア&CFリーダ
DATAFAB MDCFSM-B-USB」国内発売

●ヨドバシカメラ
「トミー・Mexia」6980円で店頭に並ぶ

1999/11/13 SmartDisk Corporation
「FlashPath for MultiMediaCard」発表


●ソニー
メモリースティックを19社にライセンス

1999/11/12 Enroute Imaging
超本格派パノラマ合成ソフト「PowerStitch」公開

 米国でNo.1の人気を誇るパノラマ合成ソフトを開発したEnroute Imagingが、COMDEX直前に開催されるDigital Focusで、本格的なプロ用パノラマ合成ソフト「PowerStitch」を公開する。
 このソフトは従来のパノラマソフトとは異なった考え方を採用したもので、500MBレベルの巨大なパノラマデータを作成することができる。
 実は私自身、このソフトのベータ版で作成したパノラマデータでの作品展を、来る18日〜24日までオリンパスギャラリーで開催するのだが、ベータ版ながらも、その実力はかなりのもの。きちんと使いこなせば、これまでのパノラマ合成ソフトとはレベルの異なる、きわめて高画質で高精度なパノラマデータを作成することができる。価格は$399前後を予定しており、英語版の発売は12月になるという。


●Canon USA
Power-shot S10が「The POPULAR SCIENCE
'Best of What's New Award,'」を獲得


●NikonUSA
Nikon D1が「The POPULAR SCIENCE
'Best of What's New Award,'」を獲得


1999/11/11 高木産業
9800円のUSB対応VGAカメラ発表

1999/11/10 SiliconTech, Inc.
メモリータイプで最大の320MB CF Type2カード発表

PC Watch
デジタルカメラ価格調査(新宿/秋葉原 '99/11 第2週)

1999/11/09 ●コダック
33万画素の普及型ベーシックモデル「DC80」発表

 
コダックから33万画素原色系CCD搭載のエントリーモデル「DC80」が発表された。このモデルは、スナップ撮影やホームページ作成、電子メール用などをターゲットにしたもの。総画素数は約33万画素で、画像サイズは659×494画素とVGAよりわずかに大きい。
 CCDは正方画素で原色フィルターの採用の本格派で、カメラ内で画素補間することにより、約80万画素相当(1,024×768画素)の出力データが得られるモードも搭載ている。レンズは単焦点タイプだ。
 外観デザインはコンパクトカメラっぽい感じで、レンズをセンターに配置しているが、どこかFinePix1200系に似たイメージがある。ファインダーは光学式のほか、液晶も利用できる。ピントは手動切り替え式だが、実質的にはパンフォーカス的なシンプル操作で撮影できそうだ。記録媒体は、CFカードを採用しており、4MBカードが付属する。電源は単三型4本とポピュラーな仕様になっている。
 価格は接続キット込みで、\49,800。意外なほど高めの設定だが、実販価格は相当に安価になる可能性もある。やはり、33万画素の単焦点機であれば、実販価格では上限でも\29,800程度、本来は\19,800までに抑えたいところ。この価格帯であれば、アメリカ市場ではまずまず歓迎されると思うが、日本のユーザーにこの割り切ったコンセプトのモデルが理解されるかどうかはやや疑問が残る。コダックもそろそろ、日本市場に特化した製品をラインナップして欲しいところだ。



1999/11/08 独ライカ
150万画素3倍ズーム搭載の「LEICA digilux zoom」登場

ライカは、「FinePix1700Z」のOEM版といえる「digilux zoom」を発表した。今回のモデルは、写真で見る限り、従来の「digilux」のようなカラーリングではなく、単純にFinePix1700Zのグリップ部を革張りにした程度のようだ。もちろん、赤いライカバッジがついているので、外観上でも一目で分かるが、旧機種ほどの”品のよさ”は感じられないようだ(現物を見れば、だいぶ雰囲気が違うのかもしれないが・・・)。
 また、ライカ独自のアクセサリーとして、「LEICA digicopy」と呼ばれる、35mmフィルム用スライドコピアが用意された。といっても、「digilux zoom」で35mmフィルムを撮影するのだから、結果的には簡易フィルムスキャナーとして使えるわけだ。この手のアクセサリーは、スライドフィルムが普及しているヨーロッパらしいもので、独ではオリンパスも発売している。とても便利な製品だが、どういうわけか、日本で見かけることがないのは残念だ。
 なお、本機の日本での展開は、現時点で不明。といっても、先代モデルも少量ながら正規輸入されたので、本機も日本で入手できるようになるかもしれない。


1999/11/07 Agilent Technologies
100万画素CMOSセンサー発表。11/3に出荷開始

HPの子会社であるAgilent Technologiesは、11月3日から100万画素のCMOSセンサーの出荷を開始した。同社はすでに1998年10月12日にHDCS -2000( VGA )、およびHDCS -1000( CIF ) CMOSイメージ・センサーを発表しており、これらはLogitech、KBギアInteractiveのJamC@m Ver.2.0デジタル・カメラ、XirlinkのPCカメラ、QuickCamエクスプレスPCビデオカメラなどに採用されているという。
 アメリカでのCMOS人気はきわめて高く、次世代の普及価格帯のモデルはCMOSが主流になると米国の業界筋は見ている。それだけに、今回のメガピクセルCMOSセンサーの登場は、なかなか画期的な出来事といえる。
 コストに厳しいアメリカ市場では、やはりPC周辺機器としてのデジタルカメラは、$100台のプライスが目標とされる。それだけに、今回のセンサーの登場で、この価格帯のメガピクセル機が登場する可能性がでてきたわけだ。
 もちろん、画質などはまだ未知数だが、最新のCMOSセンサーは以前に比べ、性能が格段に向上しており、CCDには劣るものの、ごく一般的な用途には実用レベルのクォリティーを実現しているという。
 もっとも、CMOSセンサーを搭載したからといって、それだけでドラスティックな低価格化がはかれるわけではないが、それでも画素数と価格という、実にシンプルな価値判断で見る限り、優位性があるのは確かなこと。
 CCDによる高画質を売り物にする日本勢と、低価格をウリにするCMOS搭載の海外メーカー。アメリカというこれから開花する巨大市場のなかで、これらがどのように評価され、住み分けられてゆくのか、とても興味のあるところだ。


1999/11/06 Image Power.Inc(Steves Digicams報)
JPEG2000、いよいよ国際標準化機構(ISO)へ移行


●米マイクロソフト
WindowsとIEの抱き込み販売で米国で独占禁止法違反と判断

●SanDisk
[業界情報]
SanDisk、アメリカで株式公開

1999/11/05 ●ニコン
COOLPIX950 Firmware Update Ver.1.2公開される Update

昨日、アメリカで公開されたCOOLPIX950の最新ファームが、ようやく日本のニコンのホームページからダウンロードできるようになった。

・主な内容
1.液晶モニターが明るくなる。
2.マルチオートホワイトバランス機能を追加。
3.オートゲインアップ機能の追加.
4.連番モード設定をA-RECにも新たに追加。
5.スローシャッター時のシャッタースピード表示色変更。
6.暗所撮影時の液晶モニタ視認性を向上。

 内容的に見て、今回のファームのバージョンアップで、実質的な改良機に生まれ変わるといっていいほどの大改良といえる。なお、現行製品も同等のバージョンアップがなされており、すでに市場に出回りはじめているという。
 もちろん、このような良心的なバージョンアップを実施した同社を高く評価したい。
 もっとも、ファームのバージョンアップには、パソコン接続キット付属のケーブルが必要。持っていない場合には、サービスセンターでも無償でバージョンアップを受けることができる(自費での郵送、窓口受け付けともに可)。

 ファームのバージョンアップはきわめて危険度の高い作業のため、必ずACアダプターか新品の電池を用意して行うことが大切。不安な人は迷わず、サービスセンターに持ち込んだ方が安心だ。

●米コダック(PMAI News)
Wall Street JournalがCEOジョージ・フィッシャー氏、GMへと報じる

コダックのデジタル化を強力に推進してきた現CEOであるジョージ・フィッシャー氏が今年いっぱいで任期を終える。
 そんななか、Wall Street Journal誌が伝えたところでは、来年もコダックのチェアマンをつとめるが、どうやらGM(ゼネラルモータース)に移るらしいと報じている。
 同氏が推し進めた、デジタルイメージング事業も、出資の割に収益があがらないと、株主からの風当たりも強いが、時代はデジタル化に向かっており、任期終了後にその手腕が再評価されることは確実。とりあえず、もう一年、コダックのチェアマンとして残るようなので、この一年でコダックのデジタルイメージング事業がきちんとした成果をあげることを大きく期待したい。


セイコーエプソン
A1ノビ対応で30万円台のインクジェットプリンター「PM-7000C」発表


●富士写真フイルム
機能が大幅にアップした画像処理ソフト「デジカメ色一番2」発表


●富士写真フイルム
光沢度や耐光性が向上した新型TAペーパーとプリンター発表


1999/11/04 ●ニコンUSA
COOLPIX950 Firmware Update Ver.1.2の内容公開される

 COOLPIX950の新Firmware Ver.1.2の具体的な内容が、PDFファイルとして公開された。大きな改良点としては、従来から不満が多かった液晶モニターの明るさの改善、自動ゲインアップ機能の追加、連番機能の改良などがあげられており、当然のことながらバグフィックスも行われているという。
 改良点は意外に少なく感じられるかもしれないが、同機のユーザーにとっては、かなり使い勝手が向上するものばかり。しかも、ファームのバージョンアップだけでこれらが解消されるのであれば、現在所有しているユーザーにとってはきわめて喜ばしいところだ。
 基本がしっかりしたモデルを、時間をかけて改良し、完成度を高めてゆくというあたりも、いかにもニコンらしい。
 ただ、このファームは現在、日本国内向けの製品に対する情報がない点が実に残念だ。日本のユーザーのために、本家ニコンからも、いち早くこの情報を正式に発表して欲しい。


ClearFax.com
マビカユーザーをターゲットにしたPC用高画質FAXソフト発表

1999/11/03 UMAX
超簡単操作で$200以下のVGAモデル「Astra Cam」発表

1999/11/02 ミノルタ
デジタルフォト機器専門サイト開設


SanDisk
256Mbitチップ搭載の新世代大容量メモリーカード情報公開

SanDiskが次世代の256Mbitメモリーチップを搭載した、大容量メモリーカードを一挙に公開した。
具体的には、CFカード(Type1)の192MB、CF Type2の300MB。PCMCIA Type2の1.2GB、同Type3の1.6GBタイプが正式発表された。11月からサンプル出荷が開始され、12月にはSDカードの64MBタイプも登場するという。


1999/11/01 ●ソニー
世界初のディスクメディア採用ビデオカメラ「MD DISCAM」発表

ソニーから、世界で初めてディスクメディアを採用したビデオカメラ「MD DISCAM」が正式発表された。このモデルは、先だって8月末にドイツのIFA 99で参考出品されたもので、今回は正式発表となったもの。
 記録メディアは、650MBの容量を備えた「MD DATA2」。記録フォーマットはMPEG2で、最大20分の録画ができる。静止画もMPEGデータの一部として記録される。
 ディスクメディアのメリットを生かして、カメラ単体で画像の検索や編集などが簡単にできる点が大きな特徴で、これまでのビデオカメラとはまったく違った楽しみ方ができる点が好ましい。
 価格も250,000円と、通常のDVカメラと同レベルに抑えられており、今後の展開が大いに期待される。


ニコン
D1用画像編集ソフト「Nikon Capture」、11月13日発売決定
※本情報は、同社ホームページにはまだ掲載されていない

「D1」ユーザー待望のRAWデータ活用ソフト「Nikon Capture」がいよいよこの13日から発売される。「D1」には、CCDのRAWデータ(生データ)を記録する機能はあったが、このアプリケーションソフトがなかったため、利用できなかったもの。
 RAWデータで撮影し、「Nikon Capture」で最適化することで、カメラ内で生成したJPEGデータよりも、一段と優れた画像を生成できる可能性が高いだけに、D1ユーザーにとってはまさに待望のソフトというわけだ。
 もっとも、TWAINモジュールではなく、単独アプリケーションのため、Photoshotなどに慣れたユーザーにとっては、操作がやや面倒な点が気になる。また、生成される画像データのクォリティーが、JPEGデータに比べてどれくらいの画質向上が図れるのか。また、価格は50000円と結構高価なだけに、それだけの価値があるのかどうか、興味津々だ。


●コダック
主要デジタルカメラで5000円のキャッシュバックキャンペーン開始

コダックが「DC215」「DC240」「DC280J」「DC290」の4機種に対して、5000円のキャッシュバックをおこなうキャンペーンを開始した。これらのモデルは、いま現在でも市場で手頃な価格設定となっており、これでますますお買い得感が増した感じだ。
 なかでも、DC215などは、キャッシュバックを利用することで実質35000円、
DC240でも45000円程度で入手できることになる。しかも、”5000円相当の商品券”ではなく、保証書を送ることで郵便為替で現金が5000円還元される。
 ユーザーにとってはうれしい限りだが、各機種とも、画質は現行ライバル機のなかでもトップレベルの実力を備えているだけに、できれば、より魅力的な商品展開で市場シェアを拡大して欲しいところだ。

リコー
デジタルカメラのQ&Aのページを全面リニューアル

リコーのデジタルカメラ専門ページのQ&Aコーナーが、全面的にリニュアルされた。ここでは初期の名機「DC-1(DC-1S)」時代からのQ&Aまでもきちんと網羅されており、感心してしまう。
 古くからのユーザーでも、Q&Aを利用するケースは結構多いため、このようなリページは実に便利なもの。また、全文検索ができる点も好ましい。
 それにしても、リコーのページには、いまでもきちんと「DC-1S」の情報ページが残されていて、資料的価値も高い。他社では、旧モデルのページがすぐになくなってしまうケースも多く、このようなページをぜひとも見習って欲しいものだ。



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