Canon IXY-DIGITALで撮影した
〜寒立馬 kandachime〜

馬は哺乳類の中では最も長く母親の胎内で、その時を過ごす。
十二ヶ月の月日が、ますます親子の絆を深めるのかも知れない。

集団で行動する習性を持つ草食動物たる馬たちだが、
別の馬が側に来て草を食むことは極端に嫌う。
逆に言うと、近くで食べあうということは、
何らかの血縁関係がある馬だということが傍目にも解るのだ。

私が撮影に尻屋に入った五月は、まだ産まれたての仔馬の姿はなかった。
代わりに目にしたのは、去年生まれた、今は大きく成長した
双子の仔馬の姿であった。

馬たちは同じテーブルで食事をするがごとく顔を寄せ合い、
草を食み続けていた。
その顔には、どことなく人間の団欒にも似た安らぎを感じた。

寒立馬は人間に慣れていて、どんな人間でも脅かせずに近づけば
手で触れることができる。

犬に次いで、人間と最も親密に暮らしてきた馬たちとの触れ合いを、
この尻屋に来れば、いつでも体験することができるのだ。


Vol.1 『旭日の中で』 / Vol.2 『ブリザードに生きる』 / Vol.3 『春が来た』

 Vol.4 『食べる』 / Vol.5 『触れ合い』



〜 Vol.5 触れ合い〜





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撮影/津軽海渡+我が友IXY-DIGITAL   撮影地/青森県下北郡東通村尻屋(尻屋岬)
撮影日時/2001年2月24日〜2月26日/2001年5月3日〜5月5日

   


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