●カメラ記者クラブ 「カメラ記者クラブ、カメラグランプリ2024」、贈呈式を都内で開催 大賞は「ソニー・α9 III」。レンズ賞は「ニコン・NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena 」。 あなたが選ぶベストカメラ賞は「ソニー・α9 III 」、あなたが選ぶベストレンズ賞は「ニコン・NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena 」に
-各受賞メーカーの方をお迎えし、カメラ記者クラブ、外部審査員とともに開催。 -今回の「カメラグランプリ2024」は、2023年4月1日から1年間の新製品が対象に。 ※スピーチ概要です。誤字脱字は後日できる範囲で修正します
-レンズ賞は「ニコン・NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena 」。 -あなたが選ぶベストカメラ賞は「ソニー・α9 III 」。 -あなたが選ぶベストレンズ賞はニコン「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena 」。 -カメラ記者クラブ賞は富士フイルム 「INSTAX Pal 」(企画賞)、DJI「Osmo Pocket 3 」(企画賞)、ニコンZ 8の「オートキャプチャー機能」 (技術賞)、カメラザックメーカー「ラムダ」(功労賞)。 ●永原実行委員長
・全47名の選考委員が選考。 ・大賞はソニーα9III。選考委員の47人中41人が1位に。2位に2倍以上の差。圧倒的な結果。 ・一位の理由として、グローバルシャッター方式がエポックメイキング。2024年を象徴するカメラ。1/80000 秒までストロボ同調も評価。 ・ベストカメラ賞も同時受賞。次の世界を切り開いたカメラに。 ・αは2年連続6回目。12年回で7回目の受賞に。 ・レンズ賞は「ニコン・Nikkor Z 135mmF1.8 Plena」。2位にダブルスコアに近い得票。 ・グランプリ40年に記念して新設したあなたが選ぶレンズ賞もPlenaが受賞。 ・玉ボケ、解像感、立体感が素晴らしい上質なレンズに。心まで満たされるレンズ。圧倒的な支持を受けての受賞に。 ・カメラ記者クラブ賞。企画賞として富士インスタックスPal。写真の新しい楽しさを付加。 ・企画賞のDJIオズモポケット3。画質が向上し、さらに高品位な動画に。ポケットに入るコンパクトさ。10万円を切る価格を評価。 ・技術賞はニコンのオートキャプチャー機能。Z8への搭載。AIによる被写体検出機能で、カメラが自動でシャッターを切るという新しい体験に。 ・功労賞はラムダ。1982年に創業されたカメラザックメーカー。40年の活動に対して功労賞を。 ●CIPA事務局長 伊藤氏
・「α9III」はグローバルシャッターを、最初に民生用カメラに搭載したのは画期的。今年はオリンピックイヤー。 ・「ニコン・135mmPlena」も両方を受賞。玉ボケが素晴らしい、人間の感性を重視した製品に。 ・企画賞のインスタックスはとても売れている。それに対してPalは新しい道を切り開いた。 ・DJIさんが受賞。動画も我々の業界でも重要になってきた。その道を開いた。 ・オートキャプチャーもAIをどういう風に取り組むかを考えるときに、象徴的に。 ・ラムダは、私が使ったことはないが、敬意を表したい。 ・今年に入りカメラの出荷も順調に。売り上げも。CP+も出展もコロナ前レベルに。 ●TIPA副理事 エマニュエル氏
・TIPAは世界中の写真業界を支援している。 ・受賞メーカーのみなさん、おめでとうございます。 ・我々は、カメラ写真の専門ジャーナリストとして、世界中のオーディエンスに伝えている。 ・今後もカメラ記者クラブとのパートナーシップを継続してゆきたい。 【大賞「ソニー・α9 III」/あなたが選ぶベストカメラ賞は「ソニー・α9 III 」】
・昨年はAIプロセッサーと4軸マルチで受賞。その上でモンスターのようなイメージセンサーを搭載するのに、苦労があった。 ・賞をいただいても立ち止まらずにイノベーションを起こしてゆく。いまも現在進行形。楽しみにしていただきたい。 ソニーセミコンダクター 木村氏 ・このセンサーを作り上げるにあたり、もともと私はCCDのエンジニアだった。 ・CMOSになり撮像性能は大幅に向上。グローバルシャッターは難易度が高かった。 ・すべての映像を切り取る方々に向け、この製品を作り上げた。 ・単にグローバルシャッターを積むだけならできたが、カメラを使っている方々の要望に応えるレベルに。 ・高速シャッターもアーキテクチャーと組み合わせることが大変だった。 ・これからも感動していただける製品を作ってゆきたい。 ●齋藤氏 ・設計当初、新時代のカメラを作ると宣言して開発を進めてきた。 ・革新的なのは、イメージセンサーだけでなく、ソフトハードともに ・120fpsの高速スキャン。ソフト制御を最適化して高速化。CPUやメモリーの割り当てを精査。各チームで同じ認識を持ちながら開発。 ・持ちやすさ。人間工学にもとずき、グリップのホールド感を重視。カメラグリップを最適化。 ・シャッターボタンも、キレのいい感触を分析し、実現してきた。数十ミクロン単位で感じ方が変わってしまう。イメージセンサーだけでなく、ソフトもハードも進化し、使いやすいカメラに。 【レンズ賞 / あなたが選ぶベストレンズ賞 「ニコン・NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena 」】
・Plenaは多くの光を取り込めるZマウントがあってのもの。 ・新しい映像表現を。ユーザーがワクワクするレンズに。 ・難しいとされていた、周辺の丸いボケを実現。高い解像力と自然な背景を両立。 ・空間が満たされているという意味。想像力があふれ出してゆくようなレンズに。もっと日常を大切に、より自由な映像表現に。 ・Nikkorは、累計1.2億本。光の可能性に挑み、新次元の光学性能を。期待を超える映像表現ができる世界へ。 石山氏 ・あなたが選ぶレンズ賞。 ・135mmで撮るシーンを分析し、エンジニアリングに落としこんだ。収差のバランスや特殊商材の活用などニコンの技術を像動員。操作性にも重視。 ・このレンズがたくさんのユーザーに支持いただいた。 ・いつもの日常を非日常に。 【カメラ記者クラブ企画賞「富士フイルム 「INSTAX Pal 」】
・当初、飛ばしたり、チョロQに載せようと考えていた。作ったら、おにぎりや怪物のようなものになってしまった。 ・どうしたら、10−20代の人に楽しんでもらえるか?を重視。 ・広角レンズを搭載。いままでにない新しい撮影体験に。 ・商品企画も毎年5−6個の新しい製品を出してゆきたい。 【カメラ記者クラブ企画賞「DJI Osmo Pocket 3 」】
・OsmoPocketシリーズは新しいスタイルを提供したいというコンセプトで。 ・1インチのセンサーを搭載。高性能な光学設計と鏡筒設計。 ・ジンバルが非常に小さいが、これを中心に構成。 ・Vlogなので音を静音化。フォーカスを早く動かすことを考えて設計。 ・背面液晶を大型化。回転させることでON/OFFもできるなど、操作性も向上。 ・画質もせっかくの1インチセンサーを特徴として、非常に暗いところでも撮れるものに。 ・3世代目にして満足できるマイルストーンに。お客様の声とニーズに応えられるように力を結集してカメラと機能を。 【カメラ記者クラブ技術賞 「ニコンZ 8・オートキャプチャー機能」】
・新しい撮影スチルを提案。受賞はとてもうれしい。 ・今年2月の大型ファーマップで搭載。予め設定した撮影条件で撮影が開始。 自由なアングルや危険なアングルなどで撮影したい。調整したいという思いで開発。 ・プロのニーズに応えられる撮影機能。明確なテーマに対して応えられるように、設定を自由に。 ・撮影の変化を捉えて撮影を開始。AI技術で狙ったタイミングを逃さず撮影。 ・実際に撮影のチューニングが大変だった。 ・AI機能で撮影のトリガーとなって撮影するのはますます進化する。 ・ファームアップデートはニコンが重視するもの。今後に期待してほしい。 【カメラ記者クラブ 功労賞 カメラザックメーカー「ラムダ」】
・思いもよらかい功労賞。驚き感激している。 ・昨年7月でラムダは終了。40年。 ・ラムダを始めて2年持つか,3年持つかと思っていた。その後、カメラ雑誌などで掲載していただいた。 ・開発した頃は大中判カメラがメイン。撮影現場でユーザーに声をかけたこともある。 ・多くの写真愛好家の方々に支えられた。 ●カメラ記者クラブ代表幹事 柴田氏
・こうして歓談できることで、やっとコロナが終わった感じ。 ・40周年を記念してあなたが選ぶレンズ賞を新設。 ・カメラ博物館でイベントも開催中。 ・ディズニーランド、ハーゲンダッツ上陸、スシローも40周年。 ・写真の歴史から考えれば、ちょっと短いかも。 ・カメラグランプリは40周年。当初、加盟誌はカメラ雑誌のみ。 ・当初の選考はカメラ誌編集部を中心に行っていた。 ・2010年からTIPAと協力。 ・当初は、外部先行者が編集者の人数を超えないようになったが、現在は変わっている。 ・当初はベストなカメラを1機種選ぶ。第7回からカメラ記者クラブ賞を。 ・大衆性、先進性、話題性を中心にしたカメラ記者クラブ賞。この年にカメラレビューなどが脱退。 ・25年目に「あなたが選ぶ・・・」を新設。 ・今回40周年を記念して、レンズ賞を新設。 ・カメラグランプリは日本のメディアが中心であり、この賞を50年、100年と継続してゆきたい。 |