デジタルカメラ・ジェーピー

2010年05月11日

ソニー

薄さ24.2mm、重さ229gを実現した
APS-C 1,420万画素CMOS搭載ミラーレス一眼「α NEX-5」「α NEX-3」発表


●ソニー
薄さ24.2mm、重さ229gを実現した
APS-C 1,420万画素CMOS搭載ミラーレス一眼「α NEX-5」「α NEX-3」発表

-同社初のレンズ交換式ミラーレス一眼「NEX」シリーズを発表。
-マウントは新開発のEマウントを採用。従来のAマウントレンズはアダプター経由でマニュアルフォーカス専用に。
-撮像素子は新開発となるAPS-Cサイズ1,420万画素CMOSセンサーを搭載。
-レンズは当初、「18〜55mmF3.5〜5.6」「16mmF2.8」「18〜200mmF3.5〜6.3」(今秋発売予定)の3本のみ。
-背面ディスプレイは3.0型約92.1万画素「エクストラファイン」液晶を採用。
-フルHD動画対応の「NEX-5」と、エントリー機の「NEX-3」をラインナップ。
-スイングパノラマ機能を搭載。最大60枚を撮影しカメラ内で合成。
-7月中旬より、ファームアップで「3Dスイングパノラマ」機能を追加。
-連写機能は最高で秒7コマ。
-大きさ・重さは「NEX-5」が110.8×58.8×38.2mm。最薄部24.2mm。229g。「NEX-3」は117.2×62.6×33.4mm、最薄部25.4mm・294g。
-ボディーカラーは「NEX-5」がブラックとシルバー。「NEX-3」はホワイト、ブラック、レッド、シルバー(ソニースタイル限定色)。
-オープンプライス。実売価格は「NEX-5」の標準レンズキットが84,800円。「NEX-3」の標準キットが69,800円。
-発売日は「NEX-5」が6月3日。「NEX-3」は6月10日予定。

-GUIは、コンパクトカメラからのステップアップユーザー向けのもの。
-初めてデジタル一眼を使うことを前提にしたもので、わかりやすさを最重視している。
-撮影モードはもちろん、ISO感度設定なども、GUIでステップを経て、毎回操作する。
-フルオートモード時、液晶横のボタンは「背景ぼかしコントロール」機能が割り当てられている。絞り数値を変えなくても、感覚的にボケを操作できるが、不用意に低速シャッターになっても、とくに警告はない。
-撮影ガイド機能も装備。
-国内発売モデルの言語表示は日本語のみ。操作や用語はわかりやすいが、画面内に文字が多く、やや煩わしく感じることもありそう。

E 18-55mm F3.5-5.6 OSS E 16mm F2.8 E 18-200mm F3.5-6.3 OSS
-新開発の「Eマウント」レンズ。今回発表されたものは3本のみ。
-いずれも外装にアルミニウム合金を採用した高品位なもの。
-光学手ぶれ補正機能採用標準ズームとなる「E 18-55mm F3.5-5.6 OSS」(36,750円・6月3日発売)。
-24mm相当の超広角系パンケーキレンズ「E 16mm F2.8」(31,500円・6月24日発売)。手ぶれ補正機能なし。
-今秋発売予定の11倍ズーム「E 18-200mm F3.5-6.3 OSS」(99,750円・今秋発売)。HD動画撮影に配慮した静粛なAF動作を実現しているという。

「NEX-5」「NEX-3」の先行展示を5月12日よりソニーストアで展開
-「NEX」の実機に触れることができる先行体験会を銀座、名古屋、大阪のソニーストアで展開。
-会場では、「NEX-5」「NEX-3」の実機を展示。
-5月12日より展示開始。詳細は当該ページ参照。



-「NEXー3」は北川景子さん、上級機の「NEX-5」は浅野忠信さんをメッセンジャーに起用。
-TVCMも、ターゲット層が異なる「NEX-3」「NEX-5」、別々の展開に。
-6月5日の発売を機に、α史上、過去最大の告知展開を図るという。

<NEX-5>
-NEXシリーズの上級モデルとなる「NEX-5」。
-1920フルHDのAVCHD記録に対応。
-極限までダイエットした世界最小・最軽量ボディー。「NEX-3」よりもさらに一回りコンパクト。
-ストロボは外付け式で、標準で同梱される。
-往年の「Cyber-shot F」シリーズを彷彿とさせる、とてもソニーらしいデザインだ。

<NEX-3>
-エントリー機となる「NEX-3」。「NEX-5」との機能面での違いは意外に少なく、最大の違いはHD動画記録が1,280×720対応のMPEG記録になる点。
-「NEX-5」より若干大きめとはいえ、十分にコンパクト。

<NEX-5 + 16mmF2.8>
-広角単焦点レンズ「16mmF2.8」を装着したところ。
-いわゆるパンケーキレンズではあるが、24mm超広角(35mm判換算)になるので、他社の常用レンズ的な考え方とは異なる。
-オプションのフロントコンバータも用意。18mm超広角の撮影ができるウルトラワイドコンバーター「VCL-ECU1」(E 16mm F2.8専用・13,650円・今秋発売予定)と、15mm相当の対角魚眼撮影ができるフィッシュアイコンバーター「VCL-ECF1」(E 16mm F2.8専用・15,750円・6月3日発売)をラインナップ。専用設計により高画質を実現しているという。

<GUI>
-GUIはアイコン操作をメインにした、独特なスタイルを採用。
-プログラムAEや絞り・シャッター速度優先AEなどの撮影モード設定も、このメニューで行う。
-フルオートモードはもちろん。プログラムAEモードでもプログラムシフト機能は用意されていない。
-残念ながら、ISO感度設定のショートカットは用意されておらず、メニューをたどって設定する必要がある。

<マウントアダプター>
-従来からのαレンズ(Aマウント)は、別売の変換アダプターを利用することで装着することができる。
-このアダプターを介することで、すべてのAマウントレンズを装着できるという。
-ただし、アダプター併用時のフォーカスはマニュアル専用となるので要注意。

開発中のAPSセンサー搭載ビデオカメラを開発発表
-今回発表されたNEXシリーズをベースにした、Eマウント採用のレンズ交換式APSセンサー搭載ビデオカメラも参考出品。
-いわゆるビデオカメラ風デザインを採用しており、従来のムービー感覚で高画質なフルHD動画撮影が可能だ。

<発表会語録概要>

●業務執行役員 SVP 今村氏
・「NEX」はコンパクト機と一眼レフが重なる領域。
・レンズを強調し、極限までコンパクト化。
・ボディーにマグネシウム合金を採用し、剛性感と高級感を両立。
・NEX-3はカジュアル指向。カラーバリエーションも展開。
・一眼レフカメラの高画質と、コンパクト機のわかりやすさの融合。
・コンパクト機ユーザーのステップアップ指向、一眼のコンパクト指向を両立。
・デジタル一眼のキーデバイスをすべてソニーが開発。
・コンパクト機と一眼の世界の融合。
・キーテクノロジーを採用した、EマウントによるHDビデオカメラを開発中。
・「Beyond our ryes」感動画質をすべての人に。
・誰もが、「カメラはソニー」と思える世界を作ってゆきたい。


●手代木氏
・写真も動画も、一眼レフクォリティーをすべての人に。
・一眼レフクォリティーの静止画も動画も撮影可能。
・創造性を引き出す、簡単な操作性。
・フルHD撮影を一つのボタンで。
・連写は毎秒7コマに。
・一眼レフの高画質を、どなたでも使えるように。世界最小のボディーに。
・APSはフォーサーズよりも大きく、感度がよく、ノイズ低減に大きく貢献。

・24.2mmの極薄ボディー。マウントをレンズと一体化したデザイン。
・標準ズームでも、小さい。世界最軽量を実現。
・フランジバックは18mm。フォーサーズより短い。
・レンズ外装にはアルミ合金を採用。
・背景ぼかしコントロール機能を搭載。F値を意識せずに操作可能。
・スイングパノラマ撮影も可能。最大60枚撮影し、合成。スイングパノラマはさらに進化。カメラを一降りするだけで、3D撮影が可能。1つのレンズで3D撮影が可能。7月中旬にファームアップで対応。
・最高7コマの高速連写。
・フルHD動画機能を搭載。AVCHD。操作は専用ボタンで録画可能。
・このカメラは、まさにソニーだからできる製品。デバイスの組み合わせではなく、ソニーのスピリットを生かして、一つの商品として仕上げた。

●マーケティング部 下野氏
・国内のデジタルカメラ出荷は、2007年度をピークに前年割れ。魅力的な商品で業界の活性化が急務。
・1997年1月ははじめてデジタルコンパクト機を買う人が92%。いまでは買い換え買い増しが業界活性化の鍵。
・買い換え買い増しがメインの商品となる。
・コンパクト機購入者の32%が、購入前にデジタル一眼の購入を検討。
・デジタル一眼を買わなかった理由。大きい、重い、高い、難しいの4つの障壁がある。この障壁の解決がNEw αの戦略。
・小型一眼の新しい市場を構築したい。
・NEXー3は「北川景子さん」、NEX-5は「浅野忠信さん」をメッセンジャーに。
・ソニーα市場最大のプロモーションを展開。本日から先行体験会を実施。
・6月5日からTVスポットを大々的に展開。
・発売前の体験イベントを、銀座、名古屋、大阪のソニーストアで展開。

<Q&A>
Q. レンズラインナップが足りない。とくに一眼を買う人がやってみたい「望遠」「マクロ」「背景ぼかし」に対応するレンズがないが、その点はどう考えているのか? (山田)
A. バリエーションについては、今後も増やしたい、大口径レンズなどを増やす隊。本機の魅力を最大限に引き出すため、薄型広角、動画向きの音の静かな10倍ズーム。今後、レンズシステムを広げてゆきたい。

Q. 従来のAレンズはアダプター経由でMF専用だが、AFの老舗であるαレンズをマニュアルフォーカスでしか使えないのか?(山田)
A. なんとか、オートフォーカスで動くようにやってゆきたい。現時点ですべてを動くようにするのは難しいが、今後もやって行きたい。

Q.本機の他社との差別化は?
A.大幅な小型化。大判のAPSセンサーの搭載。動画対応がポイント。

Q.マーケットシェアは?
A.一眼レフを使いたいと思っている人に向けた製品であり、市場自体を広げた上で、15%のシェアを獲得したい。

<メッセンジャー>
・映画人として、静止画はもちろん、このサイズで動画が録れるのに魅力がある。このカメラで短編映画のような映像が録れるんじゃないか。TVCMでは日本の風景として「屋久島」を撮ってみたい(浅野氏)

・この小ささが魅力。いつでも気軽に持ち歩ける。さりげなくシャッターを押しても、キレイな写真が撮れる。ブログでも使いたい。TVCMでは「愛する故郷」をテーマに神戸を撮ってきた(北川景子さん)




Google
WWW を検索 DigitalCamera.jp を検索

このWebサイト上の全ての画像及び文章の著作権は山田写真事務所DigitalCamera.jp)
またはそれぞれの原作者
が所有しています。
一切の許可なき転載を禁止します。

(C)1999-2009 Yamada Digital Photo Office & DigitalCamera.jp ALL RIGHTS RESERVED


mail to :
(E-MAILによるご質問、購入相談などはお受けしておりません )
This website does not sell the Digital camera.

バナー広告について

(Digitalcamera.gr.jp since 1999/12/08)
(Digitalcamera.jp since 2002/02/10)