デジタルカメラ・ジェーピー

2009年11月19日

電子情報技術産業協会
「Inter BEE 2009(国際放送機器展)」レポート

●電子情報技術産業協会
「Inter BEE 2009(国際放送機器展)」レポート
-11月18日〜20日まで幕張メッセで開催中の「国際放送機器展(InterBee)」。
-世界最先端の、音と映像と通信のプロ向け国際展示会に。
-今年はデジタル一眼レフによるHD動画関連機器を多数出展。
-最先端の高精細ディスプレイや最新デバイスなども展示。
-入場無料(登録制)。

●セイコーエプソン
世界最高の超高解像度XGA(1024×768)対応EVF用デバイスを世界初公開
次世代の高精細プロジェクター向け4K2K用3LCDデバイスでの投影デモを展開

-同社の高温ポリシリコン液晶技術を最大限に生かした最先端デバイスを公開。
-本イベントで初公開された、世界最高の超高精細XGA解像度EVF用デバイスを展示。
-3LCDプロジェクター向けの、次世代「8K (4K×2K)」対応の超高精細デバイスによる投影デモを展開。

-電子ビューファインダー(EVF)向けの高精細液晶「ULTIMICRON」を出品。
-事前発表されたデジタルカメラ向けの「SVGA(800×RGB×600)」タイプ、ビデオカメラ向けの「QHD(960×RGB×540)」を出展。
-今回さらに、同方式で世界最高となる「XGA (1,024×RGB×768)」の超高精細タイプを参考出品。
-ブースでは、既発表製品はもちろん、初公開のXGAタイプの動作サンプルも出品されており、実際にルーペを使って、その画質を体感することができる。

XGA SVGA
-ルーペ越しに見る映像は、これまでのEVF画質の常識を遙かに超える世界。
-近日中に製品に搭載されて登場する「SVGA」タイプの画質もかなりのレベルだ。
-実際に会場でじっくりと見比べると、「SVGA」でも十分過ぎるクオリティーを実現。さらに、「XGA」タイプでは細部の再現性が一段と向上しており、より立体感のある映像を再現できている。
-とくに、天体写真や波の画像では、星や波しぶきの数が明らかに異なり、絵柄の細かな画像ではその差は歴然だ。(上のカットは、ルーペ越しにコンパクトカメラで撮影)
-会場を訪れた際は、ぜひ、自分の目でその実力を確かめたい。

-同デバイスの応用例として、SVGAタイプが外付けEVF用として搭載されたデジタルカメラを展示。
-また、同デバイスを2つ使った、3Dヘッドマウントディスプレイの体感用デモ機も展示されており、実際に目の幅や視度をきちんと調整して、3D映像を体験することができる。

-ブースでは、次世代の超高画質な3LCDプロジェクター用の「8K(4K×2K)高温ポリシリコンデバイス」による、実際の投影デモを展開。
-暗室内で150インチの透過型スクリーンでの映像を、至近距離で体感可能。
-その超高精細さをフルに生かした、800万画素の8K静止画や3D映像、NHKのスーパーハイビジョン映像を存分に体感できる。
-その迫力と立体感は、まさに未体験の感動が得られる、筆舌に尽くしがたいレベル。
-初日午後では15分待ち状態だったが、待つだけの価値は十二分にある。近未来の写真や動画の楽しみ方を先行して体感できるチャンスだけに、会場を訪れた人はぜひとも自分の目と体で、その世界を体感したい。

●キヤノン
「EOS-1D Mark IV」「EOS 7D」などを出品
超高感度動画や多彩なレンズシステムで「EOS MOVIE」をアピール

-放送機器メーカーでもあるキヤノン。ブースのメインは業務用ビデオカメラやレンズ。
-だが、今回はブースの一角を使って、放送・映像業界でも話題になっている、デジタル一眼レフ「EOS」でのハイビジョンムービーをアピール。

-先だって発表されたハイエンド機「EOS-1D Mark IV」をはじめとした、フルHD対応の「EOS」を展示。
-実写体験エリアでは「EOS-1D Mark IV」からHDMI経由で外部TVモニターに接続してのデモを展開。
-豊富な交換レンズが駆使できるEOSシステムならではの展開として、フィッシュアイやシフトレンズを装着した展示も実施。

-「EOS-1D Mark IV」の通常の最高感度である「ISO 12,800」での動画体験も可能。ビデオカメラに比べて、暗さに強い点を強くアピールし、好評を博していた。
-拡張設定での最高感度である「ISO 102,400」での動画撮影では、さすがにかなりノイズが目立つものの、色はきちんと残っており、特殊用途であれば実用になるレベル。動画の場合、シャッター速度が制限されるので、この感度が大きなメリットになりそうだ。



-スパイス社ブースでは、レンズマウントを映像業界標準となる「PLマウント」に改造した「EOS 7D」を出展しているブースも。もちろん、キヤノン非公認になるが、手持ちのボディーを持ち込んでの改造や改造済みボディーの販売もするという。
-価格は「EOS 7D」の改造機+カメラ台セットで55万円。本体持ち込みの改造は37万円。
-ブースではHDMI出力経由で小型モニターに出力してのデモを展開。
-実際に「EOS」で撮影した、プロモーションビデオのHD動画も流されており、EOSで撮影した多数のプロモーションビデオが来年にかけて公開されるという。

-ナック イメージテクノロジーブースでは、フルHD動画対応の「LUMIX GH1」に、PLマウントのカールツァイスレンズを装着した参考展示。レンズはフォーサーズマウント用ではなくPLマウントなのだが、GH1用のPLマウントアダプターを介すことで、PLマウントのカールツァイスレンズが装着可能になる。
-PLマウント用フランジバック測定器(写真右)も参考出品。

-PLマウント用カールツァイスレンズ群も展示。光学系のベースは、コシナから発売されている35mm一眼レフ用ツァイスレンズと、スペック上は同等。価格は格段に高価だ。
-PLマウント化にあたり、絞りがFナンバーではなく、透過率を考慮した「Tナンバー」表記になっており、F1.4のレンズは「T1.5」となっている。絞り羽根も14枚を多く、ボケも自然だ。
-動画の世界で一世を風靡している、35mmフルサイズのHD動画対応機「EOS 5D MarkII」も、PLマウントに改造され、PLマウントのツァイスレンズを装着された状態で展示。

-ケンコーブースでは、デジタル一眼レフで動画撮影をするときに便利な、Hoodman社の液晶用ルーペ付きフードを展示。
-一眼レフボディーには付属の黒いストラップを使って装着するため、ボディーの改造などは不要。3インチ液晶まで対応可能だ。
-価格は17,640円とかなり高価なのが残念。

●プロ機材ドットコム
手頃な価格の映像関連の撮影用アクセサリーを多数出品
-プロ機材ドットコムのブースでは、通常、きわめて高価な映像関連のさまざまなアクセサリーを出展。
-価格は既存製品の数分の一と、かなり安価な設定に。
-いずれも「プロ機材ドットコム」のWebページから購入可能だ。

-デジタル一眼レフでの動画撮影時に便利なフォーカス調整用アクセサリー。
-取り付けリングを変えることで、さまざまな径のレンズに装着可能。

-フード兼フィルターボックスとなる各種「マットボックス」も出品。
-既存の製品は30万円前後するが、かなり安価な設定に。
-本製品は映画製作が盛んなインド製という。

-デジタル一眼レフでの動画撮影に便利なショルダーパッドも出品。
-このセットがあれば、動きながらでも、デジタル一眼レフの背面液晶をフード付きルーペで確認してHD動画を撮ることができる。この3点セットでも約6万円で入手可能。

-実売約1万円ときわめて手頃な価格のLEDライトも出品。
-カメラのホットシュー部分に装着でき、角度の可変も可能。
-電源は単三型充電池。明るさの可変も可能だ。
-明るさは近距離なら実用レベル。動画撮影はもちろん、近距離での静止画撮影では面光源的に使えるため、結構便利に使えそうなアイテムだ。



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