デジタルカメラ・ジェーピー

2009年8月7日

ソニー

デジタルカメラ初の裏面照射型CMOS搭載
ワイド系5倍ズーム機「Cyber-shot DSC-WX1」
ベータ版実写画像公開


●DigitalCamera.jp
デジタルカメラ初の裏面照射型CMOS搭載
ワイド系5倍ズーム機「Cyber-shot DSC-WX1」ベータ版実写画像公開
 UPDATE
-デジタルカメラで世界初搭載された、裏面照射型CMOS搭載機「DSC-WX1」のベータ版実写画像。
-「DSC-WX1」はWシリーズの光学5倍ズーム機。
-新開発の1/2.4型1,020万画素"Exmor R"センサー搭載。最高感度ISO3,200を実現。
-レンズは24〜120mm相当(35mm判換算)の5倍ズーム。開放F値は2.4〜5.9。
-ボディーサイズは90.5×51.8×19.8mm。重さ約120gのコンパクトボディーに。

<使用感>
-今回「WX1」のベータ版モデルが届いたので、通常撮影と高感度を中心に、早速実写してみた。
-ボディーはかなりコンパクト。従来のWシリーズよりも高さ方向が大幅に抑えられており、携帯性も上々。
-ボディーの質感もよく、比較的高級感がある。
-起動時間も短く、高速CMOS搭載によりAFも高速化されており、使用感はなかなか軽快。
-液晶パネルは同社のクリアフォト液晶を搭載。表示品質もよく、解像感や色再現性も比較的いい。
-ただ、撮影画像よりも液晶パネルのほうが明るく見える傾向がある点は気になるところ。

おまかせオートモード
(ISO160・F7.1・1/1,000秒)
おまかせオートモード
(ISO160・F7.1・1/320秒)
おまかせオートモード
(ISO160・F7.1・1/1,600秒)
おまかせオートモード
(ISO160・F7.1・1/1,000秒)
おまかせオートモード
(ISO160・F14・1/125秒)
おまかせオートモード
(ISO160・F2.4・1/250秒)
-今回は基本的に標準設定となる「おまかせオート」モードで撮影。同モードは感度設定ができないため、ISO3200のカットなどはPモードを使用。各カットの撮影データはExif情報参照。
-AEは概ね良好だが、ややオーバー気味になる傾向があり、シーンによってハイライトは白飛びすることもあった。
-AFはマルチタイプで、測距点の自動選択もほぼ適切。だが、極端に暗いシーンや夜景など点光源が中心になるケースでは、測距ミスをする頻度が高いのは気になるところ。本機の特徴である超高感度撮影で頻発するため、ピントには要注意。
-標準設定となる「おまかせオート撮影」では、ISO感度はオート設定となる。日中など明るいシーンでは、本機の最低感度である「ISO 160」で撮影される。
-全体に輪郭強調処理が強いためか、最低感度でも、意外にノイズが目立つケースがあるのは残念。

<5倍ズーム画角比較>
ワイド端(24mm相当) テレ端(120mm相当) ワイド端
(24mm相当)
テレ端
(120mm相当)
-レンズは24〜120mm相当の5倍ズーム。超広角の24mmからカバーできるうえ、画角変化も大きく、日常的なスナップにはきわめて便利。
-ワイド側では解像度も高く、なかなかシャープ。ただ、輪郭強調が強く、斜め線に明確なジャギがでるのは感心しない。
-テレ端は、ワイド端に比べると、解像感がやや不足気味なのは気になるところ。

<超高感度>
ISO1600
(F2.4・1/13秒)
ISO3200
(F3.5・1/15秒)
ISO3200
(F2.4・1/320秒)
-注目の超高感度撮影では、裏面照射型CMOSの威力が感じられる。
-かなり暗いシーンでも、超高感度を生かして撮影すれば、十分に手持ち撮影が可能。
-ISO1600では、さすがにノイズレスとはいえないが、ノイズがさほど目立つことがなく、ほぼ実用範囲。
-ISO3200でも、ノイズレベルは意外によく抑えられており、1/2.4型センサーとは思えないレベル。
-ISO3200では、横浜港など明るい夜景であれば手持ち撮影も十分可能。また、薄暮時に風に激しく揺れる旗の動きも止めることができる。

<感度別画質比較> UPDATE
ISO160 ISO200 ISO400
ISO800 ISO1600 ISO3200
手持ち夜景モード
(ISO320・6枚合成)
-同じシーンをISO感度ごとに撮影したもの。
-感度が上がるごとにノイズは増えているが、ISO400までは何ら問題なく、安心して使えるレベル。
-ISO800でも、ノイズはよく抑えられており、1/2.3型クラスのセンサーを搭載したコンパクト機とは思えないほど。
-ISO1600では、ややノイズが目立ち始めるが、このレベルなら実用十分な印象。
-通常、コンパクト機のISO3200は、エマージェンシーであり、カタログスペックのため・・・という感じだが、本機の場合は十分実用に耐えるレベル。
-「手持ち夜景モード」では、カメラ側が自動的にISO320に設定して撮影しているが、6枚合成ということもあって、ほぼノイズレス。通常のISO160と同等か、それを上回るレベルだ。
-感覚的には、従来の1/2.3型CCD搭載機に比べ、ノイズレベルは1段分(2倍)くらい抑えられている印象だ。

<ISO3200と手持ち夜景モード>
ISO3200
(F2.4・1/10秒)
手持ち夜景モード
(ISO2000・F2.4・1/8秒)
-ISO3200でも実用十分なノイズレベルに抑えられている。
-6枚連写を合成する「手持ち夜景モード」を使えば、さらにノイズを減らすこともできる。
※掲載した「手持ち夜景モード」の画像は、AF測距がうまく働かず、ややピントは甘めなのでノイズレベルのみチェックしてほしい。

<スイングパノラマ>
-「HX1」に先行搭載され話題になった「スイングパノラマ」。
-「WX1」では、レンズが24mm相当になったことで、縦方向の画角が広がり、より使いやすいものに仕上がっている。
-センサーの高感度化により、夜景でのスイングパノラマ撮影も容易になった。
-今回、Wide設定時の最大画角が256度まで広がり、真横より広い範囲のパノラマ撮影も撮れるようになった。ただ、通常はスタンダードモードでも十分だろう。
-ただし、同モードではズーミングができず、ワイド端のみでしか使えない点は従来と同様。できれば、望遠でのスイングパノラマも実現して欲しいところ。



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